万葉歌手辻友子
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2024/11/24 (Sun)
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正延心緒 巻11-2732「沖つ浪 辺波の来よる 佐太の浦の この時過ぎて 後恋ひむかも
★おきつなみ へなみのよせる さたのうらに
このときすぎて のちこひむかも
★沖の波も岸べの波も寄せてくる佐太の浦の、
このときが恋しいだろうな
巻11-2732
[0回]
2016/05/24 (Tue)
万葉たまゆら
正延心緒 巻11-2731「牛窓の 波の潮騒 島響み 寄さえし君に 逢はずかあらも」
★うしまどの なみのしおさい しまとよみ
よさえしきみに あはずあらかも
★牛窓の波の潮なりが島に響くように、やかましく
あなたに言いよせられたあなたに、逢えないのかなあ
巻11-2731
[0回]
2016/05/24 (Tue)
万葉たまゆら
正延心緒 巻11-2730「紀の海の 名高の浦に 寄する波 音高きかも 逢はぬ子ゆえに
★きのうみの なだかのうらに よするなみ
おとたかきかも あはぬこゆえに
★紀の国の名高の浦に寄せる波のように、評判は
とどろくよ、逢いもしない子だのに
巻11-2730
[0回]
2016/05/24 (Tue)
万葉たまゆら
正延心緒 巻11-2729「霰降り 遠つ大浦に 寄する波 よしもよすとも 憎からなくに
★ あられふり とおつたいかいの よするなみ
よしもよすとも にくからなくに
★ 霰降り遠い大浦に寄せる波のように。ままよ世間が
みんなうわさしたというのにあの人が憎くはないものを
・霰降り→枕詞
巻11-2729
[0回]
2016/05/24 (Tue)
万葉たまゆら
正延心緒 巻11-2728「淡海の海 奥津島 山奥まへて わが思ふ妹が 言の繁けく
★ おうみのうみ おくつしま やまおくまへて
わがもふいもが ことのしげけく
★淡海の沖の島山のように、心深く奥深く
思う妻に対して人の噂がはげしいので
巻11-2728
[0回]
2016/05/24 (Tue)
万葉たまゆら
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