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★ とどまりにし ひとをおもふに あきづのの
いるしらくもの やむときなし
★ 家にとどまっている人を思うと蜻蛉野にかかる
白雲の如く、思い止む時もない
巻９－3179
いるしらくもの やむときなし
★ 家にとどまっている人を思うと蜻蛉野にかかる
白雲の如く、思い止む時もない
巻９－3179
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★ くにをとほみ おもひなわびそ かぜのとも
くものいくごと ことはかよはむ
★ 国が遠いとて物を思いかなしむな。風に吹かれて
雲が行くごとに、私のことばは、あなたの許に通いましょう
巻９－3178
くものいくごと ことはかよはむ
★ 国が遠いとて物を思いかなしむな。風に吹かれて
雲が行くごとに、私のことばは、あなたの許に通いましょう
巻９－3178
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★ しかのあまの いそにかりほす なのりその
そのなはのりてしを なにかあひがたき
★ 志賀の漁師が、磯そで刈っては 干す名告藻のように
名は告げたのに、どうして逢えないだろう
巻９－3177
そのなはのりてしを なにかあひがたき
★ 志賀の漁師が、磯そで刈っては 干す名告藻のように
名は告げたのに、どうして逢えないだろう
巻９－3177
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★ くさまくら たびにしをれば かりこもの
みだれていもに こひぬひはなしに
★ 草を枕の旅にいると、刈り取った薦のように
心が乱れて、妻が恋しくない日は
・草枕→枕詞
巻9－3176
みだれていもに こひぬひはなしに
★ 草を枕の旅にいると、刈り取った薦のように
心が乱れて、妻が恋しくない日は
・草枕→枕詞
巻9－3176
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★ わかのうらに そでさへぬれて わすれがい
ひろへどいもは わすらえなくに
★ 若の浦まで袖まで濡らして忘れ貝を拾うが
妻は忘れられないことよ
・忘れ貝→身につけることで、恋の憂さを忘れる貝
巻9－3175
ひろへどいもは わすらえなくに
★ 若の浦まで袖まで濡らして忘れ貝を拾うが
妻は忘れられないことよ
・忘れ貝→身につけることで、恋の憂さを忘れる貝
巻9－3175
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