万葉歌手辻友子万葉たまゆら

万葉歌手、辻友子のブログへようこそ！ http://tomoko.ciao.jp

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2024/11/30 (Sat)

贈答の歌　巻15－3578「武庫の浦の　入江の須鳥　羽ぐくもる　君を離れて　恋にすべし」　

★　むこのうらの　いりえのすどり　はぐくもる

　　　きみをはなれて　こひにすべし

★　武庫の浦の入江の渚に棲む鳥、ひな鳥が羽に

　　包まれるように大切にしていただいたあなたを離れて

　　わたしは恋しくてしんでしまう

　　　　巻15－3578

[0回]

2015/12/21 (Mon) 万葉たまゆら

万葉集＞　巻14　長歌

★　天平八年丙氏の夏六月、使を新羅国の

　　遣はし時に使人らの、格々別を悲しびて

　　また、海路の上のにして旅を痛み

　　思ひを陳べて作れる歌併せて

　　所に当りて誦詠せ古歌

★てんぴょうはちねんへいしなろくがつ

　つかひをしらぎくにのつかはしときに

　つかひひとらの、おのおのべつをかなしびて

　また、うあなじのうえのにしてたびをいたみ

　おもひををのべてつくれつうたあわせて

　ところにあたりてとうえいせこうた

[0回]

2015/12/21 (Mon) 万葉たまゆら

挽歌＞巻14－3577「愛し妹を　何処行かめと　山菅の　背向に寝しく　今し悔しも」

★いとしいもを　いづちいかめと　やますげの

　　そがひにねしく　いまくやしも

★　いとしい妻をどこへいくはずもないと思って、

　　山菅のように背中合わせに寝たことが、

　　今こそ悔やまれる

　　　　巻14－3577

[0回]

2015/12/20 (Sun) 万葉たまゆら

譬愉歌＞巻14－3576「苗代の　子水葱が花を　衣に擦り　なむままに　まに何か愛しけ」　

★なわしろの　こなぎがはなを　きぬにすり　

　　なむままに　まになにかかなしけ

★　苗代の咲く子水葱の花を衣に擦り

　　染めにして、衣がなえるにつれて

　　馴れつつあの子はどうしてこんなに

　　かわいいのか

　　　　巻14－3576

[0回]

2015/12/20 (Sun) 万葉たまゆら

譬愉歌＞巻14－3575「美夜自呂の　砂丘辺に　立てるかほが　花な咲き出でそ　隠めて偲はむ」

★　みやじろの　すかへにたてる　たてるかほが

　　　　はなんさきいでそ　こめてしのはむ

★　里の中の花橘を引き寄せて折ろうとするのだが

　　まだ若いのでそれが

　　　　巻14－3575