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★天離る ひなとしあれば 彼所此間
同じ心そ 家離り 年経ぬれば
うつせみは 物思繁し そこ故に
情慰に ほととぎす 鳴く初声を
橘の 珠に合へ貫き かづらきて
遊ばふ年も 大夫の ともなへたてて
しくらがは なづさひのぼり 平瀬には
小網さし渡し 早瀬には 水烏を潜けつつ
月に日に 然し遊ばね 愛しきわが背子
★あまざかる ひなとしあらば そここも
おなじこころそ いへさかり としへぬれば
うつせみには もおもいしげし そこゆへに
こころなぐさに ほととぎす なくはつこえを
たちばなの たまにぬき かづらきて
あそばふとしも ますらをの ともなへたてて
しくらがは なづさひのぼり はやせには
こあみさしわたし はやせには みずどりをかげつつ
つきにひに しかしあそばね いとしわがせこ
★天離るなので、そちらこちらも 同じこころのはず
家を離れて何年かが立ったので、現実の身は物思いが
多いことです。」そこで心やりに ほととぎすの初声を
橘の珠といっしょに貫き、かずらにして 遊んでいる、
間にも大夫をさそい立ててしくらがはを水に浸りつつ
さかのぼり 平瀬では小網を張り渡り早瀬では鵜をもぐらせて
毎月毎日そうしてお遊びなさい。
愛すべきわが友よ
大伴家持
巻19-4189
同じ心そ 家離り 年経ぬれば
うつせみは 物思繁し そこ故に
情慰に ほととぎす 鳴く初声を
橘の 珠に合へ貫き かづらきて
遊ばふ年も 大夫の ともなへたてて
しくらがは なづさひのぼり 平瀬には
小網さし渡し 早瀬には 水烏を潜けつつ
月に日に 然し遊ばね 愛しきわが背子
★あまざかる ひなとしあらば そここも
おなじこころそ いへさかり としへぬれば
うつせみには もおもいしげし そこゆへに
こころなぐさに ほととぎす なくはつこえを
たちばなの たまにぬき かづらきて
あそばふとしも ますらをの ともなへたてて
しくらがは なづさひのぼり はやせには
こあみさしわたし はやせには みずどりをかげつつ
つきにひに しかしあそばね いとしわがせこ
★天離るなので、そちらこちらも 同じこころのはず
家を離れて何年かが立ったので、現実の身は物思いが
多いことです。」そこで心やりに ほととぎすの初声を
橘の珠といっしょに貫き、かずらにして 遊んでいる、
間にも大夫をさそい立ててしくらがはを水に浸りつつ
さかのぼり 平瀬では小網を張り渡り早瀬では鵜をもぐらせて
毎月毎日そうしてお遊びなさい。
愛すべきわが友よ
大伴家持
巻19-4189