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★ 三香の原 旅の宿りに 玉鉾の 道の行き逢ひに 天雲の 外のみ見つつ 言問はむ
縁のなければ 心のみ 咽つつあるに 天地の 神言寄せて 敷栲の 衣手交へて 己妻と
頼める今夜 秋の夜の 百夜の長さ ありこせぬかも
★ みかのはら たびのやどりに たまほこの みちのいきあひに あまぐもの よそのみみつつ
こととはむ よしのなければ こころのみ めせつつあるに あめつちの かみことよせて
しきたへの ころもでかへて おのづまと たのめるこよひ あきのよの ももよのながさ
ありこせぬかも
★ 三香の原の旅の宿に、玉鉾の道で出会い、天雲のように よそ目にみるばかりで
言葉を掛けるきっかけもないので、心の中で咽び泣いていたところ、天地の神々が
二人を結び寄せて、敷栲への袖を互いに交わして、私の妻として、これから頼りにする
秋の今夜こそ、百夜の」長さがあって欲しいものです、
巻4-546 笠朝臣金村