★ 大船の 思ひたのみて さな葛
いや遠長く わが思へを 君に依り手は
倭文幣を 手に取り持ちて 竹球を
繁に貫き垂れ 天地の 神をそあが乞う
いたもすべ無み
★ おおふなの おもひたのみて さなかづら
いやとおながく わがおもへを きみによりては
しつぬさを てにとりもちて たけだまを
しじにつらぬきたれ あめつちの かみそあがこふ
いたもすべなみ
★ 大船のように頼りに思い、さな葛ののように一層末長く
と思っているあなたによっては、人言の災もなくあってほしいと
と、木綿の襷を肩にとりかけ、斎はいを堀り末、天地の神々に
恋心のせんすべもないので
巻13-3288
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