万葉歌手辻友子
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2024/11/22 (Fri)
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巻9-1761>鳴く鹿を詠める歌一首(并せて短歌)
★ 三諸の 神奈備山に 立ち向かふ み垣の山に
秋萩の 妻を巻かむと 朝月夜 明けまく惜しみ
あしひきの 山彦響め 呼び立て鳴くも
★ みもろの かむなびやまに たちむかふ
みかきのやまに あきはぎの つまをまかむと
あさづくよ あけまくをしみ あしひきの
やまびことよめ よびたてなくも
★ 三諸の神奈備山に、向かい合わせに立つ、み垣の
山に秋萩という妻を共寝に誘うと朝つく世が明けるのが
惜しいのであしひきの山彦を響かせて、呼び立てては
鳴くことです。
巻9-1761
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