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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ さゆりはなを  のちもあhむと  したはふるこころ

    こころしなくは   けふもへねやも

★ 石竹花の花を見る度に、少女の笑顔の美しさが

  見られるよ
              大伴家持

    巻18-4115

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★なでしこが  はなみるとに  をとめらが

   えまひのにほひ  おもひゆるかも

★石花竹の花を見る度に、少女の笑顔を

  美しさが思われるよ

          大伴家持

   巻18-4114

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★ 大君の  遠の朝廷と

  任き給ふ 官のまにまに

  み雪降る  越しに下り来

  あらたまの  年の五年

  敷栲の  手枕分かず

  紐解かず  丸寝をすれば

  いぶせみと 情慰に

  石竹花を 屋戸に蒔き生し

  夏野の野 さ百合引き植ゑて

  咲く花を  出で見るごとに

  石竹花が その花妻に

  さ百合花 後も逢はむと

  慰むる  心し無くは

  天離れる ひなに一日も  

  あるべくもあれや

★ おおきみの  とほのみかどと

  まきたまふ  つかさのまにま

  みゆきふる  こしにくだりき

  あらたまの  としのいつとせ

  しきたへの  たまくらまかず

  ひもとかず  まるねをすれば

  こころなぐさに いぶせみと

  なでしこを やどにまきおほし

  なつののの  さゆりひきうゑて

  さくはなを   いでみるごとに

  なでしこが  そのはなづまに

  さゆりばな  ゆりもあはむと

  なぐさむる  こころしなくは

  あまざかる   ひなひひとひも

  あるべくもあれや

★ 天皇の遠い政庁のとて、ここに

  任命なさった役目のままに、雪も

  深い越しに下って来て、あらたまの

  年を五年間も柔らかな手枕をすることもなく

  紐も解かぬ丸寝をしていると

  こころもうっとうしい。

  そこで心を慰めるべく石花竹を我が家に

  蒔き育てたり、夏の野から百合の花を

  取って来ては庭に植える。

  それらの花を庭に出て見る度に

  石竹花の花のような妻に、百合の花の

  名の如く、後に逢おうと心を慰める

  そんな気持も持たずにこの天離るひなに

  一日とていられるものだろうか

       巻18-4113

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★ たちばなに  はなにもみにも  みつれども

   いやときじくに  なほしみがほしい

★橘は花として実としても見てきたが、ますます折を分かたずに

 一層みたいものだ

                 大伴家持

    巻18-4112

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★ かけまくも  あやに恐し

  皇神祖の  神に大御代に

  田道渡り  常世に渡り

  八予持ち 参出来し時の

  時じくの 香の木の実を

  恐しこくも 遺したまへれ

  国も狭に 生ひ立ち栄え

  春されば  孫枝萌えいつつ

  ほととぎす  鳴く五月に

  初花を 枝に手折て

  少女らに つとにも遣りみ

  白たへの  袖に扱入れ

  かぐはしみ 置きて悲しみ

  あゆる実は 玉に貫きつつ

  手に巻きて  見れども飽かず

  秋づけば  時雨の雨降り

  あしひきの  山の木末に

  紅に  にほひ散れども

  成れるその実は 直照りに

  いや実が欲しく み雪降る

  冬に至れば  霜置けども

  その葉も枯れず 常盤なす

  いや栄映えに 然れこそ

  神の御代より 宜しなへ

  この橘を 時じくの

  香の木の実と 名づけけらしも

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