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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ 白玉の 人のその名を なかなかに 辞を下延へ

  逢はぬ日の 数多く過ぐれば 恋ふる日の

  累なり行けば 思ひやる たどきを知らに

  肝向かふ  心砕けて 玉だすき 懸ける時無く

  口息まず わが恋ふる児を 玉釧 手に取り持ちて

  真澄鏡 直目に見ねば 下ひ山 下ゆく山

  下ゆく水の 上に出でず わが思ふ情 安きそらかも


★ しらたまの ひとのそのなを なかなかに こをしたはへ

  あはぬひの まねくすぐれば こふるひの かさなりいけば

  おもひやる たどきをしらに きもおもふ こころくだけて

  たまだすき かけぬときなく くちやまず わがこふるこころを

  たまくしろ てにとりもちて まそかがみ ただめにみねば

  したひやま したゆくみずの うえへやま ししたゆくみずの

  うえにいでてず わがおもふこころ やすきそらかも


★ 真珠の様に 大切なそ名を なまじっかにことばに出さず

  こころに秘め続けて 逢わぬ日が長くたったので、

  恋うる日を 積もっていったので 心を遣るすべもなく

  肝心砕けて 玉だすきのように こころ懸けぬ時をなく

  たえず口にして 恋したう心を 玉の釧路をごとく

  手にとりもち また真澄鏡のようにじかに見るといった

  こともないから、下べの色づく 山の木の下でかかくれに

  見るといったこともないから 下べに色づく 山の木の下で

  かくれに流れる水のごとく 表に出さず出さず わが思う心は

  安らかな状態ではありえない

       巻9-1792 田辺福麻呂

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★たびびとの やどりなにせむ のにしもふらせば 

  わがこをははぐくみ てんのたけむら


★旅人夜宿る野に霜が降りたらわが子を羽でつつんでおくれ。

  空ゆく霜の群よ

   巻9-1791

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★ 秋萩を 妻問ふ鹿こそ 独子に 子持てりしへて

  鹿児じもの わが独子の 草枕 旅にし行けば

  竹珠を しじに貫き垂り いはひべに 木綿取り垂でて

  いはひつつ わが思ふに 吾子 真幸くありこそ

★ あきはぎを つまとふしかこしかこそ ひとりごに

  こもてりしへし かじものの わがひとりごの くさまくら

  たびにしゆけば たけだまを しじにつきたり いはひべに

  もめんとりたでて いはひつつ わがもふに ひとりごに


★ 秋の萩のを妻として求める鹿こそ、一人子の子にを持っているという。

  鹿の子ではないが そのようなたった一人の私の子が草を貫き通して

  垂らし、神を祭る壺に木綿の幣をとりつけ垂らし、忌み慎みつつ

  心に念ずる。そんなわが子よ。無事であってほしい


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★ わぎもこが ゆひてしひもを とかめやも

   たえずたゆとも ただにあふまでに

★ わが妻の結んだ紐をとくなどということがどうしてあろう

  、切れてしまうなら。直接妻の逢うまでの間は

    巻9-1789  笠金村

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★ ふるやまゆ ただにみわたす みやこにそいのねずに

    こふるとおく  あらなくに

★ 布留山から直ちに見渡すことのできる奈良の都に

  向かって寝もやらずに恋ふることです。

  遠いわけでもないのに
       
       巻9-1788  笠金村

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