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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ 隠国の 泊瀬小国を よばひ為す

  わが天皇よ 奥床に 母は寝たり

  外床に  父は寝たり 起き立たば

  母しりぬべし  ぬばたまの 夜は

  明け行きぬ 幾諾も 思ふ如ならぬ

  隠れ妻かも

      巻13-3312

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★ 隠口の 泊瀬の国に さ結婚に

  わが来たれば たな曇り

 雪は降り来る さ曇り 雨は降り来

 野つ鳥 鶏も鳴く さ夜は この夜は

 入りてかつ寝む この戸を開かせ


★こもりくの はくせのくにに さけっこんに

 わがきたれば たなくもり 雪は降り来る

 のつとり  とりもなく さよはふけて

 このよは  いりてかつねむ このとをねかせ


★隠国の 泊瀬の川に 妻を求めにやって来ると

 一面に 空が曇って 雪が降ってくる。

 野の鳥の雉は鳴き響き家の鳥も鳴く。夜は明け

 この夜も明けた。入って手だけでも交わそう。

 この戸を開けてください。

       巻13-3310

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★ 物思はず 路行く行くも 青山を

  ふう放け見れば つつじ花 香少女

  桜花 栄少女 汝をぞも 我に寄すとふ

  われをもぞ 汝によすとふ 汝は

  如何におもふや  思へこそ 歳の

  八年を 切り髪の よち子を過ぎ

  橘の 末枝を過ぎ 橘の 末枝を直ぐり

  子の川の 下にも長く汝が心持て

★ 何の思いもなく 道は行きつつ 青山を

  ふり仰いで見ると つつじの花が 美しい。

  そのように 栄えている少女。

  そんなお前に寄せていると言う。お前はどう思うか

  私も思っているからこそ。長い年月を放ち髪

  のよち子ののようの時代も過ぎて、この川の

  底のように下心に長くあなたのお気持ちを待っていました。

       巻13-3309

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★ あめつちの かみをもわすれて いのりりきて

   こふというものは  さねやまずけり

★ 天地の神々をも私は祈ってきた。恋と言うものは

  まったく止むことができなかったのです  

     巻13-3308

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★ 然れこそ 年の八歳を 切り髪の

  吾同子を過ぎ 橘の 末枝を

  過ぎて この川の 下にも長く

  汝が情待て

★ しかれこそ としのやとせを きりかみの

  よちこをすぎ  たちばなの ほつえを

  すぎて このかわの したにもながく

  ながこころもて

★ だからこそ、長い年月を、おかっぱ髪の

  吾同子の頃もすぎ、橘の実の赤らむ末枝の

  頃も過ぎる間、私はこの川の川底のように

  ひそかに長く、あなたの気持を待っていました

      巻13-3307

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