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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★しぶたにに  さきのありその  よするなみ

   いたしくしくに  いにしへおもほゆ

★ 渋たにに崎の荒磯に寄せる波のように、
  
  一層しきりに古が思われるよ

    ・ぬばたまの→枕詞

          大伴家持

  巻17-3986

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★ 射水川 い行き廻れる 玉くしげ
 
  二上山は 春花の 咲ける盛りに

  秋の葉の にほへる時に 出で立ちて

  振り放け見れば  神柄の 許多貴き

  山柄や 見は欲しからむ すめ神の
 
  裾廻の山の 渋たにの  崎の荒磯に

  朝凪に 寄する白波に 夕凪に

  満ち来る潮を いや増しに 絶ゆること無く

  古ゆ 今の現に かくしこそ 見るひとごとに

  懸けて偲はめ


★ いみずがは いゆきめぐれる たまくしげ

  ふたかみやまは  はるはなの さけけるさかりに

  あきのはの にほへるときに  いでたちて

  ふりさけみれば  かむからや  そこばたふとき

  やまからや  みがほしからむ  すめかみの

  すそみのやまの しぶたにの  さきのありそに

  あさなぎに  よするしらなみ  ゆうなぎに

  みちくるしおの  いまやましに  たゆることなく

  いにしへゆ  いまのうつつは かくしこそ

  みるひとごとに かけてしのはめ


★射水川が流れめぐる玉くしげに二上山は 春の花盛りや

 秋の葉が色づく時に、出で立って遠く眺めると

 神山であるゆえに貴いのか。山そのものによって、

 見たいと思われるのか。鎮座する神の山の、その麓の

 山たる渋たにの 崎の荒磯には風の寄せる白波があり、

 夕べの凪に満ちてくる潮がある。その波や潮のごとく

 いや増しに、絶え間なく古来今に至るまでこうであった。

 そのとおりにこれからも見る人は皆心にかけて賞美するだろう


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★ たまにぬく はなたちばなを  ともしみし

   このわがさとに  きなかずあるらしい


★ 鳴き声によって玉に貫く橘の花が少ないので、この

  わが里に 来て鳴ないらしい

             大伴家持

     巻17-3984

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★ あしひきの  やまもちかきも  ほととぎす

   つきたつまでに   なにかきなかむ

★ あしひきの山も近いのに、ほととぎすは

  夏の月になるまでにどうして来て鳴かないの

      ・あしひきの→「枕詞」

         大伴家持

   巻17-3983

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★ はるはなの  うつろふまでに  とおけども

  こころしゆけば  いめにみえけり


★ 春の花が散る時期まで逢えないので、別れ住む

  月日を数えつつ妻は待っているだろうよ

        大伴家持

    巻17-3982

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