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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ たびゆきに  ゆくとしらずて  あもししに

     こともうさずて  いまぞくやしけ


★ こんなに遠く家を離れるとは知らないで、

  母父に挨拶も申さず、今こそ悔やまれるよ

               川上老

    巻20-4376

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★ まつのきの  なみたるみれば  いへひとの

   われをみおくると   たたりしものかも

★ 松の木が並んでいるのを見ると、家の者が

  私を見送るとて立っていた見たいだ

                物部真島

  巻20-4375

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★ あめつちの  かみをいのりて  さつやぬき

    ちくしのしまを   さしてゆくわれは

★ 天地の神々に無事を祈って、矢を靱を貫き、筑紫の
 
  島を目指して行く、私は

             今奉武与曾布

    巻20-4374

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★ けふよりは  かへりみなくて  おほきみの

   しこのみたてと   いでたつわれは

★今日からはすべてを顧みず、天皇の御楯の末

 となろうと、出発する。私は

          巻20-4373

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★ 足柄の  み坂たまわり

  顧り見ず 我は越え行く

  荒し男をも 立しや憚る

  不破の関  越えて我は行く

  馬の蹄  筑紫の先に

  留まり居て 我は斎はむ

  諸は  幸くと申す

  帰り来るまでに

★ あしがらの  みさかたまはり

  かへりみず  あれはこへゆく

  たしやはばかる  ふわのせき

  くえてわはゆく  うまのつめ

  つくしのさきに  ちまりいて

  あれはいははむ  もろもろは

  さけくまをす  かえりくまでに

★ 足柄を越えることを  許されて

  故郷をふりかえることなく

  私は越えて行く、勇敢な男も

  ゆきかねるるだろうが、その不破の関を

  越えて私は行く。馬のひづめを筑紫の

  果てまで押し進めて、そこでやっと

  とどまる。私はわが身を慎もう。

  留守の人々はみんなが無事で居ると

  祈ってくれることだ。

  故郷に帰りつくまでには

           倭文部可良麻呂

   巻20-4372

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