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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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たまがわに さらすてづくり さらさらに なにそこのこの ここだかなしき

多摩川の川の流れに手織りの布をさらしている。さらにさらにあのこのことがいとおしくおもわれる

多摩川に調布(天皇に献上する布)をさらしながら、このさらさらと流れる美しい川の流れにのって私の思いが伝わると良いのにそれほど、あのこのことがいとおしくてならない


万葉集の中の労働の中で歌われた素朴な歌です。

天皇に献上する布を織って、川に晒していた。

いつの時代のことでしょう・・・いつの時代も恋しい人、愛しい人、大切な人に対する人の思いは変わらぬものですね。

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★ 梓弓 手に取り持ちて 丈夫の 得物矢手ばさみ 立ち向かふ 高円山に 春野焼く 

  野火と見るまで もゆる火を いかにと問へば 玉桙の 道来る人の 泣く涙 小雨に降り

  白栲の 衣ひづちて 立ち留まり 我に語らく 何しかも もとな?ふ 聞けば 哭のみし泣かゆ

  語れば 心そ痛き 天皇の 神の御子の いでましの 手火の光そ ここだ照りたる


★ あずさゆみ てにとりもちて ますらおの さつやたばさみ たちむかふ たかまどやまに

  はるのやく のびとみるまで もゆるひを なにかととへば たまほこの みちくるひとの 

  なくなみだ こさめにふり しらたへの ころもひづちて たちとまり われにかたらく

  なにしかも もとなとふ きけば ねのみしなかゆ かたれば こころそいたき すめろきの

  かみのみこの いでましの たびのひかりそ ここだてりたる

                                
                                     巻2-230    不詳

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★ なにはがた しおひなありそね しづみにし いもがすがたを みまくくるしも

★ 難波の潟で、引き潮などあってはならない・・・水に沈んだあの子の姿をみるのは、

   とても辛いことだから・・・・

                                   巻2-229  河辺宮人(かわべのみやひと)

「な・・・・そ」で、禁止の意。「ね」は期待や願望・・・なありそね・・・であってはならないと思う・・・です。

歌の中にさりげなく、死体の事が歌われています。あの当時は行き倒れも珍しくないものだったのでしょう。

死は凄く身近なものとして存在していました。

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★ あまざかる ひなのあらのに きみをおきて おもひつつあれば いけりともなし

★ 天遠く、夷(ひな)の荒れ野にあなたを置いて、恋い慕い続けていると生きた心地もしません。

                                 巻2-227    作者詳(つまび)らかならず

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自宅近くの、白旗神社に上る道の両脇に、紅梅と白梅があります。

紅白二本の対照が美しく、つい見とれてしまいます・・・

この紅梅白梅は、近くのどの梅よりも早く蕾をほころばせるのです。

色の少ない冬の景色から・・・春を予感させる・・・紅梅・白梅・・・・が、街の風景に彩りを添える頃

になると、やれやれ、やっと暖かくなるんだなぁと、気持ちもほんの少し緩みます・・・・

空気の中にも・・春の予感が、浮んでいます・・・ほっとしますね・・・

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