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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ みよしのの やまのあらしの さむけくに はたやこよいも わがひとりねむ

★ み吉野の山の嵐は寒い・・・なのに、私は今夜も独りで眠るのだろうか・・・・

                                                    巻1-74


■ 宇治間山 朝風寒し 旅にして 衣貸すべき 妹もあらなくに

■ うぢまやま あさかぜさむし たびにして ころもかすべき いももあらなくに

■ 宇治間山は、朝の風がとても寒い。旅にある身で、衣を貸してくれる妻もいない

                                                    巻1-75

おいおい、寂しいのはわかるけど、衣を貸すと言って欲しいなぁ・・・ますらおならば・・・・

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★ ますらをの とものねすなり もののべの おほまへつきみ たてたつらしも

★ 勇まし男たちが、鞆に絃をぶつける音がしている。物部の大臣が今にも楯を立てているらしい

                                         

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★ わごおおきみ ものなおもほし すめがみの つぎてたまへる われなけなくに

★ わが大君よ 何もご心配には及びません。

   皇祖の神が大君についでお与えくださった私がおりますものを・・・・


                                                       巻1-77

天皇は大君と呼ばれていたのですね・・・


■ 飛鳥の 明日香の里を 置きて去なば 君があたりは  見えずかもあらむ

■ とぶとりの あすかのさとを おきていなば きみがあたりを みえずかもあらむ

■ 鳥が飛ぶ明日香の里を後にしていったならば、あなたが居る所を、

  見ることができなくなってしまうだろうか・・・・・

                                                       巻1-78

飛鳥をとぶとりから、あすかと読むようになったのは、宮号を飛鳥(とぶとりの)淨御原宮と称した

所から、飛鳥が都・明日香の美称となりました。

訓読みの飛鳥(あすか)はここから取られました。

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★ やまとには なきてかくらむ よぶこどり きさのなかやま よびそこゆなる

★ 大和では、今頃かっこうが鳴いて来ているだろうか?

   象の山を、私の心を映すがごとく人を呼ぶように鳴いて渡っていくことだ

                                          高市黒人   巻1-70


■ 大和恋ひ 眠の寝らえぬに 情なく この渚崎廻に 鶴鳴くべしや


■ やまとこひ いのねらえぬに こころなく このすさきみに たづなくべしや

■ 妻のいる大和を恋慕って、まんじりともせずに夜を過ごしている私に、渚崎の周りを

  いたずらに鶴が鳴きながら飛んでいる・・・ますます、家への思慕が高まる事だ・・・

                                            巻1-71

旅がテーマの歌が並びました。

旅というのは、じっくりと人生を考えさせてくれるものですね・・・現代の旅は、娯楽が主の旅が

多いですが・・・それでも、我が家を離れて、空気や水の違う場所で過ごすことは、家をそして、

家族や・・・愛しい人の大切さを感じさせてくれます。

旅→家→妻・・・・万葉の旅はこれに尽きるようです。

電気もない、長い夜を旅先で・・・鳥の鳴声を聞きながら過ごす・・・家に残した妻を思って・・・

鳥の鳴声は、家に通じるものと考えられていたようです。

鳥の鳴声に、自分の思いを託したのでしょうね・・・

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★ ひとひには ちたびまいりし ひむかしの おおきみかどを いりかてぬかも

★ 一日に何度となく参上した東の大門も、今は入る事も出来なくなってしまったことです

                                       巻2-186  宮の舎人

日並皇子(草壁皇子)がお亡くなりになられて、柿本人麻呂の、「心傷みて作れる歌」と

「宮の舎人」の歌が23首続いています。

上記で16首目になります。

だんだんと、思いが少しずつ変化して行くのが、歌からわかります・・・・

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