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★ うつせみし 神に堪へねば 離り居て 朝嘆く君 放り居て わが恋ふる君 玉ならば
手に巻き持ちて 衣ならば 脱く時もなく わが恋ふる 君そ昨の夜 夢に見えつる
★ うつせみし かみにあへねば さかりいて あさなげくきみ さかりいて
わがこふるきみ たまならば てにまきもちて きぬならば ぬくときもなく
わがこふるきみ きみそきそのよ いめにみえつる
★ 現世の私は、神の力にはさからえないので、あなたの肉体は
遠くに去ってしまい、朝も思慕して嘆くあなた様・・・遠くにお慕いするあなた様
もし、玉であったなら、手に巻いて持ち、衣ならば、ひとときも脱ぐ事ないように
私の恋い慕うあなた・・・昨夜の夢に現れてくださいましたね・・・・・・・
巻2-150
天智天皇の崩(かむあが)りましし時に、婦人(をみなめ)の作れる歌一首・・・と、あります。
前2首は、奥様であられる倭大后(やまとのひめみこ)の歌ですが、この歌は・・をみなめ・・・と
あります。采女(うねめ)などの、後宮の女性のお一人・・・です。
姓氏いまだ詳(つばひ)らかにならず・・・・本当かどうかはわかりません。
倭大后の立場を思いやっての記述かもしれません。でも、天皇と愛し合っていた女性が
他にいても何の不思議も無い事です。そんなことはどうでもよいこと・・・・・
歌に込められたこの女性の思いを感じる事ですね・・・・
夢に現れるというのは古代は、肉体が無いだけで、魂は会いに来てくださったという意味です。
肉体というのは、現世(うつしよ)の衣(ころも)なのですね・・・・・
手に巻き持ちて 衣ならば 脱く時もなく わが恋ふる 君そ昨の夜 夢に見えつる
★ うつせみし かみにあへねば さかりいて あさなげくきみ さかりいて
わがこふるきみ たまならば てにまきもちて きぬならば ぬくときもなく
わがこふるきみ きみそきそのよ いめにみえつる
★ 現世の私は、神の力にはさからえないので、あなたの肉体は
遠くに去ってしまい、朝も思慕して嘆くあなた様・・・遠くにお慕いするあなた様
もし、玉であったなら、手に巻いて持ち、衣ならば、ひとときも脱ぐ事ないように
私の恋い慕うあなた・・・昨夜の夢に現れてくださいましたね・・・・・・・
巻2-150
天智天皇の崩(かむあが)りましし時に、婦人(をみなめ)の作れる歌一首・・・と、あります。
前2首は、奥様であられる倭大后(やまとのひめみこ)の歌ですが、この歌は・・をみなめ・・・と
あります。采女(うねめ)などの、後宮の女性のお一人・・・です。
姓氏いまだ詳(つばひ)らかにならず・・・・本当かどうかはわかりません。
倭大后の立場を思いやっての記述かもしれません。でも、天皇と愛し合っていた女性が
他にいても何の不思議も無い事です。そんなことはどうでもよいこと・・・・・
歌に込められたこの女性の思いを感じる事ですね・・・・
夢に現れるというのは古代は、肉体が無いだけで、魂は会いに来てくださったという意味です。
肉体というのは、現世(うつしよ)の衣(ころも)なのですね・・・・・
★ かからむの おもひしりせば おほみふね はてしとまりに しめゆはましを
★ このようなことになると、知っておりましたならば、陛下が舟遊びされて、お泊りになられた
港に標縄を張り巡らしておきましたのに・・・・
巻2-151 額田王(ぬかたのおおきみ)
しめなわ・・は、邪霊の進入を防ぐという意味合いなのでしょうか・・・それとも、魂をそこに
引き留めておくという意味合いなのでしょうか・・・・おもひ・・・は懐としています。
誰の懐か・・・天皇の魂・・・心がそのおつもりでしたのなら、それを、知っておりましたなら・・・・
という、とらえ方になります。となると、邪霊の進入というより、陛下の魂をそこに引き留めておく・・
・・・・ということになりましょうか・・・・古代人の感覚が伝わってきます・・・
★ このようなことになると、知っておりましたならば、陛下が舟遊びされて、お泊りになられた
港に標縄を張り巡らしておきましたのに・・・・
巻2-151 額田王(ぬかたのおおきみ)
しめなわ・・は、邪霊の進入を防ぐという意味合いなのでしょうか・・・それとも、魂をそこに
引き留めておくという意味合いなのでしょうか・・・・おもひ・・・は懐としています。
誰の懐か・・・天皇の魂・・・心がそのおつもりでしたのなら、それを、知っておりましたなら・・・・
という、とらえ方になります。となると、邪霊の進入というより、陛下の魂をそこに引き留めておく・・
・・・・ということになりましょうか・・・・古代人の感覚が伝わってきます・・・
★ やすみしし わごおおきみの おおみふね まちかこふらむ しがのからさき
★ あまねく国々をおさめておられるわが大君の御船を待ち恋うているのだろうか・・・・・・
志賀の辛崎は
巻2-152 舎人吉年(とねりのきね)
前2首と合わせて、天皇の大殯(おほあらき)の時の歌・・・・と、あります。
大殯(おほあらき)とは、遺体を棺に入れたまま、埋葬までの間、安置しておく事だそうです。
葬る以前の復活を祈る儀式と書いてあります。
何か意味がありそうですね・・・仮死状態で息を吹き返すこともあるかもという、現実的な話か・・・
魂が迷わないように納得するための時間なのか・・・どちらにしても、現世からみれば、
復活がありえると信じられていた期間のようです。
★ あまねく国々をおさめておられるわが大君の御船を待ち恋うているのだろうか・・・・・・
志賀の辛崎は
巻2-152 舎人吉年(とねりのきね)
前2首と合わせて、天皇の大殯(おほあらき)の時の歌・・・・と、あります。
大殯(おほあらき)とは、遺体を棺に入れたまま、埋葬までの間、安置しておく事だそうです。
葬る以前の復活を祈る儀式と書いてあります。
何か意味がありそうですね・・・仮死状態で息を吹き返すこともあるかもという、現実的な話か・・・
魂が迷わないように納得するための時間なのか・・・どちらにしても、現世からみれば、
復活がありえると信じられていた期間のようです。