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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ やすみしし わご大君 高光る わが日の皇子の 馬並めて み猟立たせる 弱薦を

  猟路の小野に 猪鹿こそば い匍ひ廻ほれ 猪鹿じもの い匍ひ拝み 鶉なす い匍ひ廻ほり

  恐みと 仕へ奉りて ひさかたの 天見るごとく 真澄鏡 仰ぎて見れど 春草の いや愛づらしき

  わご大王かも

★ やすみしし わごおおきみ わがひのみこの うまなめて みかりたたせる わかこもを

  かりぢのをのに ししこそば いはひをろがめ うづらこそ いはひもとほれ ししじもの

  いはひをろがみ うづらなす いはひもとほり かしこみと つかへまつりて ひさかたの

  あめみるごとく まそかがみ あふぎてみれど はるくさの いやめづらしき わごおほきみかも


                                    巻3-239  柿本朝臣人麿

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あまねく国土を支配なさるわが大君、高く光り輝くわが日の皇子が、馬を並べて狩にお出かけになる

薦を刈る猟路の小野に、猪や鹿は這い拝む・・鵜こそ這い廻る・・・私たちも、猪や鹿のように、這い

拝み、鶉のように、這い廻り、畏れ多いこととして、遠く遥かな天空を見るが如く、美しき鏡のように

仰いで見ても、春草のようにいっそう慕わしいわが大君です

                           巻3-239  柿本朝臣人麿(あきのもとのあそみひとまろ)

この時代の天皇家への賛美の気持ちには、まだまだ戦後生まれの私はついていけないものが

ありますが、世の平定のために必要な事だったのでしょう。

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★ ひさかたの あまゆくつきを あみにさし わごおほきみは きぬがさにせり

★ あるかなる天空を渡る月を、網に刺し捕らえて、わが大君は天を蓋にしていることです

                                    巻3-240  柿本朝臣人麿

夜空を天蓋にみることで、天皇の大きさを偉大さを形容しています。

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★ おおきみは かみにしませば まきのたつ あらやまなかに うみをなすかも

★ 大君は神でいらっしゃいますから、神木の立つ荒々しい山中に海をお作りになるかも・・・・

                                巻3-241  柿本人麻呂

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★ たきのうえの みふねのやまに いるくもの つねにあらむと わがおもはなくに

★ 吉野川の激流の上の三船山にいつもかかっている雲のように、いつまでも生きて居るとは

   思えないことです

                                      巻2-242  弓削皇子(ゆげのみこ)

弓削皇子の吉野に遊(いでま)しし時の御歌一首・・・とあります。弓削皇子は、天武天皇の皇子

で、長皇子と同母弟です。

弓削皇子が自分の薄命を意識して作った歌といわれています。

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