忍者ブログ
万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
[1211]  [1212]  [1213]  [1214]  [1215]  [1216]  [1217]  [1218]  [1219]  [1220]  [1221
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

PR

★ むささびは こぬれもとむと あしひきの やまのさつをに あひにけるかも

★ むささびは梢を求めて、木を駆け巡り、猟師に見つかってしまった事です。

                            巻3-267  志貴皇子(しきのみこ)


じっと巣に居れば助かったのにあわてて木の幹を捜して駆け巡ったために返って、猟師に見つかっ

てしまったのだよ・・・・・なんだか、意味深ですね。じたばたするな・・・という意味か欲張るなという

意味か・・・・


志貴皇子は私が密かに憧れている万葉歌人です。天武天皇の第7皇子ですが、天皇には

なたず人生を終えました。天皇になれる地位にありながら、そばでずっと政(まつりごと)を

視て来た第3者の視線がそこにはあります。歌には華美なところは無く、知性が感じられる作風

です。

オリジナル曲にしている

■ 石ばしる 垂水のうえの さ蕨の 萌えいづる春に なりにけるかも

の作者です。

拍手[0回]


★ ひとみずは わがそでもちて かくさむを もえつつあらむ きせずてきにけり

★ 人が見ないように、私の袖で貴方様を隠したからか、一層心が燃えることでしょう・・・・着せずに

   来るよりも・・・・

                                   巻3-269  阿部女郎(あべのいらつめ)

??が沢山ある歌のようです。ただ、秘めたる恋のお話である事には間違いがなさそうです。

秘めるから尚一層激しく燃える恋心・・・障害があればあるほど、心は燃えるのですね・・・・

恋の力って凄い・・・

拍手[0回]


★ たびにして ものこいしきに やましたの あけのそほふね おきにこぐみゆ

★ 旅をしていて、なんとなくもの恋しさを感じているというのに、山の下のほうに赤丹(あかに)を

  塗った船を漕いで行くのが見えます。

                            巻3-270  高市連黒人(たけちのむらじくろひと)

繊細な表現だと思う・・・旅の旅愁に浸っている自分・・・山から下のほうの海を見る。

「あけ=赤」は明けが名詞に転成したものだというから、自分の心の暗さに対しての「赤のそ船」

の明るさである・・・・淋しい心の旅人には赤い船は目にまぶしかったのかもしれない・・・

拍手[0回]


★ わがせこが ふるへのさとの あすかには ちどりなくなり しままちかねて

★ あなたが元住んでおられた家のある明日香の里には、千鳥が鳴いているようです。

   邸が修復されるのを待ちかねて・・・・

                    巻3-268  長屋王 (ながやのおほきみ)

島ということばは、現代では向こう傷の入られた方々が、「おれらのしま・・・」などといわれるときに

使われるようですが、万葉時代は、泉水があり水鳥が遊ぶ庭園という意味でした。

草壁皇子の死後、明日香より藤原宮に遷った後に、この歌が詠まれたようです。

拍手[0回]


10代、20代、いや30代まで、パステルカラーが好きだった、30代の頃、そろそろはっきりした色が

いい年代よ・・・と言われたりもしたが、それでも淡い色彩が好きだった。

でも、味覚の好みが変わるように、色の好みも変わってきた。


原色に興味が沸いてきた・・・それも、真っ赤とか真っ黒とか真っ青とか・・・・赤一つとっても、様々な

赤がある・・・朱に近い赤、ピンクに近い赤、紫に近い赤など・・・黒も青も同様である。

単色の深さ・・・・今はこれに興味がある・・・何だか人生と同じなのかもしれない。

拍手[0回]

カレンダー
08 2025/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ブログ内検索
プロフィール
HN:
辻友子
性別:
女性
自己紹介:
万葉を歌う歌手、辻友子のブログ。くわしくはホームページを!
Copyright © 万葉歌手辻友子 All Rights Reserved.
Designed by 10p
Powered by Ninja Blog

忍者ブログ [PR]