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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ くらはしの やまをたかみか よごもりに いでくるつきの ひかりとぼしき

★ 倉橋山が高いせいでしょうか・・・深い夜の闇の中に出てくる月の光の乏しいことです

                         巻3-290  間人宿禰大浦(はしひとのすくねおほうら)

(はしひとのすくねおほうら)の初月(みかづき)の歌・・・とあります。


もっと、月の光が照ればよいのに・・・という思いを歌にしているのでしょう・・・


現代のように、24時間煌々と人工的な光に照らされている時代と違い、夜ともなれば、蝋燭と月

の明かりのみに照らされる夜の闇・・・・やはり、なかなか想像がつきませんが、漆黒の闇というの

は経験があります、うっすらとも見えない・・・目の前に手をかざしても漆黒の闇・・・というのは、長

く過ごせるものではありませんでした。

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★ わがいのちし まさきくあらば またもみむ しがのおおつに よするしらなみ


★ 私の命が無事であれば、再び見ることができようか・・・・志賀の大津に寄せるこの白波を・・・

                              巻3-288  穂積朝臣老(ほづみのあそみおゆ)

作られた年が明らかではないので、はっきりとはしておりませんが、

佐渡に配流された折に、詠まれた歌ではないかと言われています。

天皇の乗り物を指弾した罪だそうです。



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★ あまのはら ふりさけみれば しらまゆみ はりてかけたり よみちはよけむ

★ 天の原を振り仰いで見やると、白い真弓を張って空懸けたような夜道はよいことだろうなあ。

                          巻3-289   間人宿禰大浦(はしひとのすくねおほうら)

夜の歌と言っても月明かりの月の美しさを詠っている歌。

夜道も、月明かりを楽しみながら、散歩でもしたいものです。

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★ たくひれの かけまくほしき いものなを このせのやまに かけばいかにあらむ

★ 栲の領巾を肩にかける様に、口にかけたい(口にしたい)妹の名を、この背という名の山に、

  してはどうだろう・・・・・

                    巻3-285     丹比真人笠麻呂(たぢひのまひとかさまろ)


大切な恋人の事を、妹と呼んだり、妹背とも言います。旅をして、背という山を越える時に、

妹を思い出して、背の山を妹の山と呼んではどうだろうと歌っています。

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★ よろしなべ わがせのきみが おひきにし このせのやまを いもとはよばじ

★ ふさわしい名として、我が背の君もずっと背負ってきた「背の山」と言う名をいまさら、妹山とは

   呼びません。

                           巻3-286  春日蔵首老(かすがのくらのおびとおゆ)


そばに居た春日蔵首老が、即座に、前の歌に応酬した歌・・・・背に掛けて、歌っている。

リズム感のある歌ですね。

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