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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ わがいのち つねにあらぬか むかしみし きさのをがわを ゆきてみむため

★ 私の命も不変であっって欲しい・・・・昔見た、象の小川をもう一度行って見るため・・・

                       巻3-332  師大伴卿(そちおほとものまへつきみ)

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★ あさぢはら つばらつばらに ものもへば ふりにしさとに おもほゆるかも

★ 低く生えるチガヤのように、つくづくともの思いにふけると、明日香の里のことが、思い出されて

   ならない。

                        巻3-333  師大伴卿

まだまだ、望郷の歌は続きます・・・・

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★ わすれぐさ わがひもにつく かぐやまの ふりにしさとを わすれむがため

★ 憂いを忘れるといわれる忘れ草を、私の服の紐に付けよう・・・

  懐かしき古里・・・香具山を忘れるために・・・

               巻3-334   師大伴卿

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★ わがゆきは ひさにはあらじ いめのわだ せにはならずて ふちにしありこそ

★ 私の大宰府赴任も長くはないだろう・・・・吉野の夢のわだは変わらず深い淵のままであって

   欲しい

                                巻3-335  師大伴卿

大伴旅人は、60歳を越えて、大宰府に赴任・・・赴任地での死を覚悟した事でしょう。

この5首には、彼がひたすら思い焦がれる古里・・・奈良、そして明日香、香具山などの歌が

詠まれています。旅人は、赴任翌年に一緒に連れてきた年若き妻を亡くしています。

余計に望郷の思いが募り、やるせない淋しさを募らせたことでしょう・・・・

60を過ぎた身で、古里から遠く離れた九州の地に左遷された旅人の寂しさ、そして、妻まで

失い、その心は計り知れないほどの深い孤独に満ち、ますます古里への思いが強くなった事で

しょう・・・・死ぬまで生きなければならない・・・なんともいえません。

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★ やすみしし わごおおきみの しきませる くにのうちには みやこしおもほゆ

★ あまねく国を治めておられる私たちの大君の国の中では、大君のおられる都が、一番

  思われることです。

            巻3-329    防人司佑大伴四綱(さきもりのつかさのおほとものよつな)

防人とは、大宰府や壱岐、対馬で国を守る役割についておられる方たちです。

都を離れ、遠く九州の地で、任務についておられたのです。彼らの心は常に大君の住んでおられ

る都へと向かっていたのです。

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