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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ しおひなば たまもかりつめ いえのいもが はまづとこはば なにをしめさむ

★ 潮が引いたら、美しい海藻を集めなさい。家の妻が、浜土産をと乞うたら、何も持って

  返る物がないから・・・・

                         巻3-360     山部赤人

昆布は、北海道の浜では今もこうして集めるとか・・・・・私はだしはきっちりとるタイプだから

昆布をいつも、北海道出身のテラの会会長から頂いている。都会では昆布は高価なものだから

とても助かります。ありがとうございます。

昆布取りは、今も昔も変わらない貴重な風景の一つかもしれませんね。

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★ あきかぜの さむきあさけを さぬのおか こゆらむきみに きぬかさましを

★ 秋風の吹く寒い朝明けの中を、佐農の丘を越えて居るだろうあなたに、何か暖かい衣を

  お貸ししたいことです。

                    巻3-361   山部赤人

この時代は男が女の元へ通うのが普通でした。夜明けとともに、男は帰っていきます。

情事の後・・・夫婦・・・恋人・・・・きぬぎぬの分かれはさぞ辛かった事でしょうね・・・・・

だから余計に恋しくなります。



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★ みさごゐる いそみにおふる なのりその なはのらしてよ おやはしるとも

★ みさごの居る、磯の岩場に生える(なのりそ)ではないけれど、名を告げてください・・・

   親に知られても・・・・

                         巻3-362   山部赤人

その昔、万葉の時代では、男性が名を告げて求婚した時に、女性が名を言い返す事は、

男性の愛を受け入れることでした。親は、厳しく目を光らせていたので、歌の中では、親に知られ

てもよいではないですか・・・・と歌っています。名を知ることは、相手の呪的支配を可能にすると

言われていたようです。言霊の力を信じる日本ならではのお話ですね・・・・

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★ みさごゐる ありそにおふる なのりその よしなはのらせ おやはしるとも

★ みさごの飛ぶ荒磯に生えている「なのりそ」のように、名前を言ってくれ、良いではないか・・・

   たとえ、親がしったとしても・・・

                           巻3-363  ある本の歌に曰く・・・・

前首と、ほぼ同義ですが、強い思いを表していますね。親に知られたって良いじゃないか?

名前を教えてください・・・という、男性の強い思いの表れです。

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★ ますらおの ゆずゑふりおこし  いつるやを のちみむひとは かたりつぐがね

★ 立派な男性が、弓末を振り起こして射た矢を、見た人は後々まで語りついでくれますように・・

                       巻3-364   笠朝臣金村(かさのあそみかなむら)

弓末を振り起こして・・・とは、弓を射る動作の事を言います。きっと、すばらしい勇者が、弓を

立派に射る姿を見て詠んだのでしょうか?

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