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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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初蝉の 声聞かぬ間に 秋虫の 狂い鳴くかな 世を映せしと

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★ 古に ありけむ人の 倭文機の 帯解き交へて 伏屋建て 妻問ひしけむ 葛飾の 

   真間の手児名が 奥つ城を こことは聞けど 真木の葉や 茂りたるらむ 松が根や

  遠く久しき 言のみも 名のみも我は 忘らえなくに


★ いにしへに ありけむひとの しつはたの おびときかへて ふせやたて つまどひしけむ

  かづしかの ままのてごなが おくつきを こことはきけど まきのはや しげりたるらむ

  まつがねや とおくひさしき ことのみも なのみもわれは わすらえなくに

 
★ 昔、昔、とある男が、少女と倭文織りの帯を解き交わして、粗末な小屋を建て、愛を交わした

  という言い伝えのある、葛飾の真間の手児名の墓はここだと聞きましたが、真木の葉が茂って

  しまったのでしょうか・・・・松の根のように遠く久しいことになってしまったのでしょうか・・・

  言い伝えだけでも、その名前だけでも、私は忘れられない事です。


                             真木3-431 

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★ やくもさす いづものこらが くろかみは としののかわの おきになづさふ

★ 次々と雲がさし立ち昇る出雲の娘子の黒髪は、吉野の川の沖合いに流れ揺らめいてい

  いることでしょう。

                                 巻3-430   柿本人麻呂


ちょっと、恐いかも・・心を表現したとしても、死んだ娘の黒髪が、川の流れに漂っているなんて・・・

表現としては・・・・・こわっ。出雲・・・出藻・・・とかけて、藻のような黒髪が・・・という表現だと

思います・・・・溺死・・・とあるので、入水自殺かもしれませんね・・・

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★ こもりくの はつせのやまの やまのまに いさよふくもは いもにかあらむ

★ 隠りくの泊瀬(奈良県桜井市初瀬)の山の山あいに漂っている雲は、あの娘子であろうか・・

                          巻3-428    柿本人麻呂

土形娘子(ひぢかたのをとめ)を泊瀬の山に火葬(やきほふ)りし時に、柿本朝臣人麻呂の作れる

歌一首・・・とあります。火葬は仏教の影響で始められた葬法です。体が土に返らず、消滅してしまう

というのは、それまでの日本人の霊魂観に衝撃を与えました。

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