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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ ときはしも いつもあらむを こころいたく いにしわぎもか みどりごをおきて

★ 死ぬべき時は他にあっただろうに、私の心をこんなに悲しませて、死んでいった吾妹よ・・・

   幼子を置いたまま・・・・
 
                               巻3-467 大伴家持

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★ いでていく みちしらませば あらかじめ いもをとどめむ せきもおかましを

★ この世を去る道を、もし知っていたならば、前もって愛する妻を留める関を置いていたものを

                               巻3-468 大伴家持

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★ いもがみし やどにはなさき ときはへぬ わがなくなみだ いまだひなくに

★ 生前に妻が慣れ親しんだ家の庭には 花が咲き、時は経っていく・・・が、私の泣く涙は、

 いまだに枯れることは無い

                         巻3-469     大伴家持

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★ かくのみに ありけるものを いももわれも ちとせのごとく たのみたりけり

★ このような運命であったのに、妻も私も千歳も共に生きるかのように、頼りにしていた事です

                               巻3-470  大伴家持

悲緒いまだ息まず、また作れる歌五首・・・・とあります。

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★ わが屋前に 花そ咲きたる そを見れど 情も行かず 愛しきやし 妹がありせば 水鴨なす

  二人並びゐ 手折りても 見せましものを うつせみの 借れる身なれば 露霜の 

  消ぬるがごとく あしひきの 山道を指して 入日なす 隠りにしかば そこ思ふに 

  胸こそ痛き 言ひも得ず 名づけも知らず 跡もなき 世間にあれば せむすべも無し


★ わがやどに はなそさきたる そをみれど こころもいかず はしきやし いもがありせば

  みかもなす ふたりならびゐ たおりても みせましものを うつせみの かれみなれば

  つゆしもの けぬるがごとく あしひきの やまぢをさして いりひなす かくりにしかば

  そこおもふに むねこそいたき いひもえず なづけもしらず あともなき

  よのなかにあれば せむすべもなし

★ わが家には、妻の植えた撫子の花が咲いている。それを見ても、心も慰められない。

  愛しい妻がいたならば、仲の良い鴨のように、二人並んで、花を手折って、見せようものを

 この世の身なので、露や霜の消えるように、あしひきの山道に向かって、沈む日のように、

 妻は隠れてしまったので、そのことを思うと胸が痛み、この思いを言いようもなく、名づけようも

 無く、跡形も無く、何もかもが消えてしまう世の中なので、どうする事も出来ない。

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