★すさのをのみことは、天照大のこのかみなり。
女と住みたまはむとて、出雲の国に宮づくりしたまふ時に、
その所に八色の雲のたつを見てよみたまへるんり。
八雲たつ 出雲八重垣 妻ごめに
八重垣つくる その八重垣を
★ すさのをのみことは、天照大神の兄である。
奇稲田姫と暮らそうと、出雲の国に宮殿をお造りなられた
時に、そこに八色の雲が立つのを見て、詠みました。
見事な雲が湧き出てきて、幾重もの垣のように見える
私は妻を住まわせる邸を造って、幾重もの
垣をめぐらせている。あの雲のように立派な垣を
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