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★ 鶏が鳴く 東の国に 高山は 多にあれども 明つ神の 貴き山の 並立ちの
見が欲し山と 神代より 人の言ひ継ぎ 国見する 筑波の山を 冬ごもり
時じき時と 見ずて行かば まして恋しみ 雪消する 山道すらを なづみぞわが来る
巻3-382 丹比真人国人(たひちのまひとくにひと)
★ とりがなく あずまのくにに たかやまは さはにあれども あきつかみの たふときやまの
なみたちの みがほしやまと かみよより ひとのいひつぎ くにみする つくばのやまを
ふゆごもり ときじきときと みずていかば ましてこほしみ ゆきげする やまみちすらを
なづみぞわがくる
★ 鶏が鳴く東の国に 高い山は沢山あるけれど、男女二神のいます貴い山で、並び立って居る
様子を、いつも見ていたい山と神代の昔より、人々が言い継いで 国見をする筑波の山を
今はまだ、冬ごもりで登るべきではないと、登って見ることもしなかったら、ますます恋しく
思われるだろうと、雪解けの山道さえも、苦労しながらわたしは登ってきた。