×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
PR
★ 高御座 天の日つぎと 天皇の
神の命と 聞し食す 国のまほらに
山をしも さはに多みと 百鳥の
来居るて鳴く声 春されば
聞きの愛しも いづれをか
別きてしのはむ 卯の花の
咲き月立てば めづらしく
鳴くほととぎす 菖蒲草
珠貫くまでに 昼暮らし
夜渡し聞けど 聞くごとに
心づきまて うち嘆き
あはれの鳥と 言はぬ時無し
★たかみくら あまのひつぎと
すめろきの かみのみことの
きこしをす くにのまほらに
やまをしも さはにおおみと
ももとりの きゐてなくこえ
はるされば ききのかなしも
いづれをか わきてしのはむ
うのはなの さくつきたてば
めづらしく なくほととぎす
あやめぐさ たまぬくまでには
ひるくらし よわたしきけど
きくごとに こころつごきて
うちなげき あはれのとりと
いはぬときなし
★高御座にあって 天日もうけつぐものとして
になるなる国、この秀れた国土には
山があちこち多いので、いろいろな鳥が
やってき鳴く。その声は春になると
聞いていてかわいい事よ、どの声が
いいというわけではないが中でも卯の花が
つく頃になると愛らしく鳴くほととぎすは
菖蒲草を薬玉に通す五月まで、昼は一日中
夜は一晩中聞くたびに 心が動いて
感嘆し、興尽きない鳥だといわない時はない
大伴家持
巻18-4089
神の命と 聞し食す 国のまほらに
山をしも さはに多みと 百鳥の
来居るて鳴く声 春されば
聞きの愛しも いづれをか
別きてしのはむ 卯の花の
咲き月立てば めづらしく
鳴くほととぎす 菖蒲草
珠貫くまでに 昼暮らし
夜渡し聞けど 聞くごとに
心づきまて うち嘆き
あはれの鳥と 言はぬ時無し
★たかみくら あまのひつぎと
すめろきの かみのみことの
きこしをす くにのまほらに
やまをしも さはにおおみと
ももとりの きゐてなくこえ
はるされば ききのかなしも
いづれをか わきてしのはむ
うのはなの さくつきたてば
めづらしく なくほととぎす
あやめぐさ たまぬくまでには
ひるくらし よわたしきけど
きくごとに こころつごきて
うちなげき あはれのとりと
いはぬときなし
★高御座にあって 天日もうけつぐものとして
になるなる国、この秀れた国土には
山があちこち多いので、いろいろな鳥が
やってき鳴く。その声は春になると
聞いていてかわいい事よ、どの声が
いいというわけではないが中でも卯の花が
つく頃になると愛らしく鳴くほととぎすは
菖蒲草を薬玉に通す五月まで、昼は一日中
夜は一晩中聞くたびに 心が動いて
感嘆し、興尽きない鳥だといわない時はない
大伴家持
巻18-4089