★ ふじなみの はなはさかりに なりにけり
ならのみやこを おもほすやきみ
★ 藤の花が波うつように、真っ盛りになりました。
奈良の都を思い出しておいででしょうか・・・・わが君よ
巻1-330 大伴四綱
まるで、恋人への歌のように感じられるますが、大友旅人への
和歌です。万葉の時代は、女性から女性、女性から男性、
男性から女性、男性から男性も、同じような表現をします。
現代のように、男性と女性の恋ばかりが大きく取り上げられる
時代と違って、もっと感覚的におおらかなのです。
現代の方が、とても偏狭に感じられます。
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