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★ 遠妻の ここにあらねば 玉鉾の 道をた遠み 思ふしら 安けくなくに 嘆くそら
安からぬものを み空行く 雲にもがも 高飛ぶ 鳥にもがも 明日行きて 妹に言問ひ
我がために 妹も事なく 妹がため 我も事なく 今も見るごと 副にてもがも
★ とほづまの ここにあらねば たまほこの みちをたどほみ おもふそら やすけなくに
なげくそら やすからぬものを みそらゆく くもにもがも たかとぶ とりにもがも
あすゆきて いもにことどひ あがために いももことなく いもがため われもことなく
いまもみるごと たぐひてもがも
★ 遠くの妻はここにはいないので、玉鉾の道も遠く、妻を思う気持ちも安まらず、心も
穏やかではない・・・・空を渡る雲にも、高く飛んでいる鳥にもなって、明日妻の所に
行き、話しをして、私のためにも妻も何事もなく、妻のためにも私も何事もなく
今、目の前でありありと、見て居るようにありたい・・・・
巻4-534 安貴王