★ ゆふされば のへのあきはぎ うらわかみ
つゆにそかるる あきまちかてに
★ 夕方になると、野辺の秋萩は、まだ枝先が若いので
露に濡れて枯れてしまう・・・秋を待つことも出来ずに・・・・
巻10-2095 花を詠める
前首共に、柿本人麻呂歌集より・・・
夕されば→ 夕方がくると
(例)春されば→春が来ると
若い乙女は、夜が来ることを待てない・・・秋萩の枝先はまだ若い
、とても繊細だ・・・だから、露に濡れて、秋を待つことも出来ずに
枯れてしまう・・・・乙女の純情を詠んでいるのかしら・・・
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