★ たちばなの はなちるさとの ほととぎす
かたこひしつつ なくひしそおおき
★ 橘の花(逝去した妻の事)のちる里の
ホトトギスは、片思いしながら、鳴く日が
多いことです。
巻8-1473 大伴旅人が唱和した歌
大伴旅人は老年になって、九州は大宰府に飛ばされてしまった。
60歳で新しい環境になれるのは現代でも大変だったと思うが、
そこで、大伴旅人は度々、宴を催し、歌を詠んだ・・・
山上憶良などの、名歌い手も生まれ、「大宰府歌壇」は
大層盛り上がった。旅人はその中で、ひときわ、雄大で
気品のある歌を詠んだ。連れてきた妻には、早く死なれて
淋しい思いを詠った歌が沢山ある。
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