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★ 古に ありけむ人の 倭文幡の 帯解き交へて
臥屋建て 妻問ひしけむ 勝鹿の 真間の手児名が
奥つ城を こことは聞けど 真木の葉や 茂りたるらむ
松の根や 遠く久しき 言のみも 名のみもわれは
忘らえなくに
★ いにしへに ありけむひとの しつはたの おびときかへて
ふせやたて つまどひしけむ かつしかの ままのてこなが
おくつきを こことはきけど まきのはや しげりたるらむ
まつのねや とおくひさしき ことのみも なのみもわれは
わすらえなくに
★ 昔、いたという男が、日本古来の単純素朴な粗末な織りの
帯を解き交わして、竪穴式の屋根の低い妻屋を作り、妻問い
したと言う、葛飾の真間の手児名のお墓はここと聞いたが、
真木の葉が茂ってしまったのか・・・松の根のように遠く久しい
話になってしまったのか・・・言い伝えだけでも、その名前だけ
でも、私は、忘れられないことです。
巻3-431 山部宿禰赤人
今では、立派な霊堂が建てられ、真間稲荷神社の中に真間の手児名
霊堂が建てられている。昨年、そのお祭りで歌わせて貰った。
今では、地元の方から、大切に守られている。
臥屋建て 妻問ひしけむ 勝鹿の 真間の手児名が
奥つ城を こことは聞けど 真木の葉や 茂りたるらむ
松の根や 遠く久しき 言のみも 名のみもわれは
忘らえなくに
★ いにしへに ありけむひとの しつはたの おびときかへて
ふせやたて つまどひしけむ かつしかの ままのてこなが
おくつきを こことはきけど まきのはや しげりたるらむ
まつのねや とおくひさしき ことのみも なのみもわれは
わすらえなくに
★ 昔、いたという男が、日本古来の単純素朴な粗末な織りの
帯を解き交わして、竪穴式の屋根の低い妻屋を作り、妻問い
したと言う、葛飾の真間の手児名のお墓はここと聞いたが、
真木の葉が茂ってしまったのか・・・松の根のように遠く久しい
話になってしまったのか・・・言い伝えだけでも、その名前だけ
でも、私は、忘れられないことです。
巻3-431 山部宿禰赤人
今では、立派な霊堂が建てられ、真間稲荷神社の中に真間の手児名
霊堂が建てられている。昨年、そのお祭りで歌わせて貰った。
今では、地元の方から、大切に守られている。