★　ときまちて　ふりししぐれの　あめやみぬ

　　　　　あけむあしたか　やまのもみたむ


★　その時を待って、降っていた時雨が

　　やっと止んだ。明日の朝には、

　　　山は黄葉していることでしょう。

　　　　　　巻８－１５５１　　　市原王

　一雨ごとに、紅葉していく山・・・・　万葉時代は

　紅葉ではなく、黄葉→もみぢ、と言いました。

　それにしても、省略するんです。

　黄葉→もみぢ→もみ　　となっています。

　思ふ→おもふ→もふ　　などもあります。

　意外に適当だったりして・・・・

[0回]

★　あきはぎの　ちりのまがひに　よびたてて

　　　　なくなるしかの　こえのはるさけ


★　秋萩が、散る乱れるなかで　妻を呼んでいるらしい

　　鳴いている鹿の声の遥か遠くであることよ

　　　　　　　　　巻８－１５５０　湯原王

[1回]

★　いめたてて　あとみのおかへの　なでしこのはな

　　　ふさたおり　われはもちてゆく　ならひとのため


★　獣を射るための身を隠す跡見・・その跡見の岡のほとりの

　　　撫子の花をどっさりと手折って私は、持って行こう

　　　　奈良にいる、友人の為に・・・・

　　　　　　　巻８－１５４９　　　　

　典鋳正紀朝臣鹿人の衛門大尉大伴宿禰稲公
（てんちうのかみきのあそみかひとのゑもんの
　だいじょうおほともすくねいなきみ）

の跡見庄（とみのたどころ）にて作れる歌

旋頭歌。名前の方が歌より長いんじゃないかしら？？

[0回]

物騒なお話で申し訳ないけれど、

この事件は、

まさに今、私達の身近な問題だと思う。


村社会の独特の良い所、悪い所、

全てを持ち合わせていた日本の

一般庶民の世界・・・（お金持ちの事は

わからない・・・お金持ちでないので・・

・・お金持ちの知り合いを見ている限りでは

見栄とプライドが全てに優先されるように

見受けられる）

一般庶民の世界は、おかしくなった。

それぞれ孤立化した。

教育は競争と化した。

脱落者は未来を諦めた。

そして、学校ではもっとも大切な

日本人の大和心を教える

授業は省かれていった。

先生に道徳心がないため

道徳の授業は充実しない。


私は、実際に高校の教壇に

11年立っていたので、よくわかる。

中学校でも教壇に立った。

二人の子育てで、自分の子供が

とんでもないいじめにあったので

いまごろ社会問題になっている

いじめの事もよぉく解る。

教師のいい加減さ、

対面ばかりの学校の対応、

責任逃ればかりの責任者の対応

そして、子供の数が少なくなって

真っ先に削られるのが、

情緒を育てる・・・芸術関係の授業である。


こういう社会の中で育てられた

子供が大人になり、子供を生む・・

当たり前の情緒が欠落し、

親が望まぬ学校に行き

コンプレックスの塊となる。

でも、人並みに結婚する。


情緒が育てられていないので、

母親としての愛情も自然に

育たない・・・

出来ない勉強ばかりさせられて、

感情のコントロールが上手くできない。

殴り始めると、自分で止めたくても

止められなくなるのだ。

青春期に、普通にそれなりの暴走を

していれば学ぶ事を、学んでいない。

書きたいことは山ほどあるが、

一番気になるのは、生まれて初めての

人からの愛情を注がれべき、母と子の関係が

このような、悲劇的な形で終わったとき、

その子の魂は、どうなるのだろう。

そのこは母親に殺されるために生まれてきたのか・・・

深く、胸が痛む。

[1回]

★　さくはなも　をそろはうきを　おくてなる

　　　　ながきこころになほ　しかずけり


★　咲く花につけても、軽はずみにあわててさくのは

　　　うとわしい・・・ゆっくりと気長にさくのには、やはり

　　　及ばないことである。

　　　　　　　巻８－１５４８　　　　　大伴作上郎女


　　晩（おくて）の芽子（はぎ）の歌

　　ありがとうございます。わたくしめも、頑張っては

　　おりまするが、あだ花にならぬうちに、咲きとうござ

　　いまするゆえ・・・・今、一つお待ちくだされ・・・・

　陰の声(気が長いのもいい加減にせい！）

　　　

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