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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ わがやどの はぎのしたばは あきかぜも

   いまだふかねば かくそもみてる


★ 我が家の庭の萩の下葉は、秋風が未だ

   吹かないのに、こんなにも色づいたことです。

      巻8-1628   大伴宿禰家持

 前の歌二首は、天平12年庚辰(かうしん)の夏

 6月に往来せり。

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★ わがやどの ときじきふじの めづらしく

    いまもみてしか いもがえまひを

★ 我が家の庭の季節はずれの藤の花

   ではないけれど、今にも見たく思います。

   貴女の笑顔を・・・・

      巻8-1627   大伴宿禰家持


大伴宿禰家持の時じき藤の花と萩の黄葉の

二物をよぢて、坂上大嬢に贈れる歌

時じ→じは打ち消し

6月に詠まれた歌なので、藤は遅咲き

萩の黄葉は早すぎる。

   

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★ あきかぜの さむきこのころ したにきむ

    いもがかたみと かつもしのはむ


★ 秋風が寒いこの頃なので、衣の下に身に着けましょう。

  そして、貴女の形見として偲びましょう・・・

     巻8-1626  大伴宿禰家持(おほとものすくねやかもち)

 これまでの三首は、天平11年(739)の秋九月に

 やりとりをした。


 好きな人のセーターを身につけたり

 マフラーをこっそり首に巻いた経験が

 みんなおありになることでしょう・・・昔も

 今も変わらないのですね。

 今は、形見と言うと、亡くなった方のものを

 言いますが、万葉のころは、それだけでは

 ないようです。

 

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★ わぎもこが なりとつくれる あきのたの

    わさほのかづら みれどあかぬかも

★ あなたが仕事として作った早稲穂のかずらは、

  いくらみても、見飽きないことです。

    巻8-1625   大伴宿禰家持


  報(こた)へ贈れる歌一首

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★ わがなれる わさだのほたち つくりたる

     かずらそみつつ  しのはせわがせ


★ 私が仕事としている早稲田の穂で作った

  蔓です。どうかこれをご覧になって、私の

  事を偲んでくださいね・・・

     巻8-1624   坂上大嬢(さかのうへのおほをとめ)

秋の稲のかずらを大伴家持に贈った時の歌一首

業→仕事・・・ここから、生業と言う言葉が出来たのですね。

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