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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ あまくもの よそにかりがね ききしよりは 

    はだれしもふり さむしこのよは


★ 天雲の彼方に雁の音を聞いて以来、

  うっすらと霜が下り、寒いことです・・・今夜は

    巻10-2132  雁を詠める

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★ さをしかの つまどふときに つきをよみ

    かりがねきこゆ いましくらしも


★ 牡鹿が妻問いをする時に、月が美しいので

   雁の鳴き声が聴こえる。今こそ雁が

   やってきたのだろう。

     巻10-2031  雁を詠める

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★ わたのはら やへのしぼぢに とぶかりの

  つばさのなみに あきかぜぞふく


★ 大海原のいくつもの潮流の上を飛んで行く

  雁の波のようないくつも翼に 秋の風が

  吹き付けている

     源実朝   海のほとりを過ぐとてよめる

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★ わがやどに なきしかりがね

    くものうへに こよひなくなり くにへかもいく


★ 我が家でいつも鳴いていた雁が、遠い雲の上で

  今夜は鳴いている・・・故郷へ帰って行くのだろうか・・

     巻10-2130     雁を詠める

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★ 冬こもり 春さりくれば

  鳴かざりし 鳥も来鳴きぬ

  咲かざりし 花も咲けれど

  山を茂み 入りても取らず

  草深み  取りても見ず


  秋山の 木の葉を見ては

  黄葉をば 取りてそ偲ふ

  青きをば 置きてそ嘆く

  そこしうらめし 秋山我は


★ ふゆこもり はるさりくれば

  なかざりし とりもきなきぬ

  さかざりし はなもさけれど

  やまをもみ いりてもとらず

  くさふかみ とりてもみず


  あきやまの このはをみては

  もみちをば とりてそしのふ

  あおきをば おきてそなげく

  そこしうらめし あきやまわれは


★ 春がやってくると 鳴かなかった

  鳥も来ては鳴き、咲かなかった花も

  咲くけれど、山は枝葉が茂り、

  入って取る事も出来ない。

  草深くて 手に取って見る事も出来ない

 ところが、秋はどうだろう。

 秋の山は木の葉を見て、色づいた葉を

 取っては賛美し、青い葉は まだまだと

 そのままにして ため息をつく・・・

 そういうところが、秋の山の恨めしくも

 楽しい所だ。だから、私はやはり、

  秋の山が良い。

        額田王

 天智天皇が宴の折り、「春秋争い」を命じた時

 額田王が詠んだ歌である。

 
篠笛と歌とピアノで、おおくりいたします。

お楽しみに!!

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