★　わがせこに　わがこふらくは

　　　おくやまの　あしびのはなの　いまさかりなり

★　私の愛しいあの方に、これほど恋していることは、

　　奥山の馬酔木の花が人知れず咲いているようなものです。

　　　　巻10－1903　　　　　花に寄せたる

[1回]

★　わがせこに　わこふらくは

　　　　おくやまの　あしびのはなの　いまさかりなり

★　我が背の君に、私が恋しているその思いは

　　　奥山の馬酔木の花が知れず、まっさかりに

　　　咲いているようなものです。

　　　　　巻10－1902　　　　花に寄せたる

[0回]

★　はるののに　かすみたなびき

　　　さくはなの　かくなるまでは　あはぬきみかも


★　春の野に　霞がたなびいて、花がこれほど咲いているのに

　　逢う事のないあなたです。

　　　　　巻10－1902　　　　花に寄せたる

[0回]

★　ふじなみの　さくはるののに　はふくずの

　　　したよしこひば　ひさしくあらむ


★　藤の花が波打つように咲く春の野の下で、這い延びる葛のように

　　　心の中でばかり思っていると、恋は成就しないであろう。

　　　　　巻10－１９０１　　　　　花に寄せたる

[1回]

我が家の梅の花が、咲き始めた・・・・

ほっと心和ませる風景だ・・・

春までもう少し、もう少し頑張ろう・・・

我が家は、奈良時代と同じく白梅である。

紅梅が貴族の間で流行ったのは、

平安時代・・・・


石走る　垂水の上の　さ蕨の　萌えいづる春に　なりにけるかも

　　　志貴皇子の詠んだこの和歌に相応しい季節が早く

来て欲しい・・・・

今度の4月1日と10日の公演では、歌うつもりだ。

いはばしる　たるみのうへの　さわらびの

　　　もえいづるはるに　なりけるかも

私の生命の泉よ・・・ほとばしりでておくれ

[1回]