★　ますらをが　ふしゐなげきて　つくりたる

　　　　しだりやなぎの　かずらせわぎも

★勇ましい男子たるものが、伏して嘆いて

　作ったしだれ柳の蘰である。どうかしてほしい　吾妹よ

　　巻10－1924　　　蘰を贈れる

[0回]

★　しらまゆみ　いまはるやまに　ゆくくもの

　　　ゆきやわかれむ　こほしきものを

★　白真弓を今張るー春山を流れる雲のように、

　　別れるのか・・・・恋しいものを・・

　　　　巻10－1923　雲に寄せたる

[0回]

私は福岡生まれの福岡育ちである。

今回、仕事で、久しぶりに訪れた。

幼い頃から、福岡とは言え、市内を転々としていたせいか、

実家に帰るのが嫌だったせいか、両親がいなくなっても

滅多なことでは、福岡に帰らず、淋しいとも懐かしいとも

思わなかった。


仕事の後、帰るまで時間が会ったので福岡の街を少し

ぶらついた。

私は急に

『もう、私には、帰る実家が、ここにはないんだ』と、言う事が、

胸に迫って、感傷的になってしまった。

特に、もう逝ってしまった父の事がしきりと思い出された。

もっと、やさしくしてあげればよかった。

父の特徴ある笑顔が思い出された。

絵が上手かった父・・・・

もっと沢山、描かせてあげたかった。


「親孝行　したいときには　親は無し」

[1回]

★うめのはな　さきてちりなば　

　　わぎもこを　こむかこじかと　わがまつのきそ

★　梅の花　咲きて散りなば　我妹子を

　　　来むか来じかと　わがまつのきそ

　　　　　　巻10－1922　　　松に寄せたる

[0回]

★　おほほしく　君を相見て

　　　すがのねの　ながきはるひを　こひわたるかも

★ほのかにあなたと逢ったばかりに、菅の根のように

　長い春の日をずっと思い続けている

　　　　巻10－1921　　　　草に寄せたる

[0回]