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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ あさぎりの  たなびくたいに  なくかりを

    とどみえむかも  わがやとのはぎ

★朝霧がたなびいている田で鳴く雁をとどめる

 ことができるであろうか。わが家の萩は

             光明皇后

  巻19-4224

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★ あおによし  ならひとみむと わがせこが

  しめけむもみぢ   つちにおちめやも

★青丹が美しい奈良の人が見ると、わが友がしるしを

 していおいた黄葉は、どうしてむざむざと

 散ってしまおう

                大伴家持

   巻19-4223

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★このしぐれ  いたくなふりそ  わぎもこに

  みせむがために  もみぢとりてむ

★この時雨よ。ひどく降るな。雨で散って

 しまう前にわが妻に見せるために黄葉を

 採ろう

           久米広縄

   巻19-4222

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★ かくばかり  こひしくあらば  まそかがみ

   みぬひときなく   あらましものを

★これほどに恋しいのなら、真澄鏡を見るように

 あなたを見つづけていられればよかったのに

         大伴坂上郎女
  
    巻19-4221

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★ 海神の 神の命の 御櫛司に

  貯ひ置きて 斎くとふ 珠に益りて

  思へりし  吾が子にはあれど

  うつせみの  世の理を

  大夫の   引のまにまに

  しな離る  越路を指して

  延ふ蔦の  別れにしより
  
  沖つ波   とおむ眉引き

  大船の   ゆくらゆくらに

  面影に   もとな見えつつ

  かく恋ひば  老づく吾が身

  けだしあへむかも

★わたつみの  かみのみことの

 みくしげに  たくはひおきて

 いつくとふ  たまにまさりて

 おもへりし  あがこにはあれど

 うつせみの  よのことわりと

 ひきのまにまに  しなざかる

 こしぢをさして  はふつたの

 おきつなみより  とおむまよびき

 おおふねの   ゆくらゆくらに

 おもかげに  もとなみえつつ

 かくこひば  おいづくあがみ

 けだしあへむかも

★海の神様が貯えておいて大切にすると言う

 真珠以上に、いとおしんでいたわが子ではあったが、

 現実の世の道理として、大夫の招きにしたがって

 しな離る越の国のように別れてから、沖の波の

 ゆらゆらと、面影となってむやみに見えつづけ、このように

 恋しく思っていたら、老いゆこうとするわが身は、果たして

 堪えられるだろうか

                   大伴家持

   巻19-4220

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