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★ うつたにも ひえはあまたに ありといへど
えらえしわれの よをひとりぬる
★ 打ち耕す田に、稗はたくさんあるというのだが、
貫き捨てられた私は 夜を独りで寝ることだ。
巻10－2476 柿本人麻呂歌集
えらえしわれの よをひとりぬる
★ 打ち耕す田に、稗はたくさんあるというのだが、
貫き捨てられた私は 夜を独りで寝ることだ。
巻10－2476 柿本人麻呂歌集
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★ わがやどの のきのしだくさ おひたれど
こひわすれぐさ みるにおひなく
★ わが家の軒のしだ草は生えたけれど、恋忘れ草は
見ていても一行に生えてこない。
巻11－2475 柿本人麻呂歌集
こひわすれぐさ みるにおひなく
★ わが家の軒のしだ草は生えたけれど、恋忘れ草は
見ていても一行に生えてこない。
巻11－2475 柿本人麻呂歌集
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★ あしひきの やまのあらしは ふかねども
きみなきよひは かねてさむしも
★ あしひきの山おろしの風はまだ吹かないけれど、
あなたのいらっしゃらない夜は早くも寒いことです。
巻10－2350 夜に寄せたる
かねて→早くも、前もって
きみなきよひは かねてさむしも
★ あしひきの山おろしの風はまだ吹かないけれど、
あなたのいらっしゃらない夜は早くも寒いことです。
巻10－2350 夜に寄せたる
かねて→早くも、前もって
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★ わがやどに さきたるうめを つくよよみ
よひよひみせむ きみをこそまて
★ わが家に咲いた梅を、月が美しいので
毎晩みせるような方をこそ、待っています。
巻10－2349 花に寄せたる
よひよひみせむ きみをこそまて
★ わが家に咲いた梅を、月が美しいので
毎晩みせるような方をこそ、待っています。
巻10－2349 花に寄せたる
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★ わざみの みねゆきすぎて
ふるゆきの いとひもなしと まをせそのこに
★ 和射美の峰を通り過ぎるときに降る雪のように
厭う心などないと申し上げよ、その人に
巻10ー2348 雪に寄せたる
ふるゆきの いとひもなしと まをせそのこに
★ 和射美の峰を通り過ぎるときに降る雪のように
厭う心などないと申し上げよ、その人に
巻10ー2348 雪に寄せたる
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