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★ わぎもこに あふよしをなみ
するがなる ふじのたかねの もえつつかあらむ
★ かわいいあの子に会う手立てが無いので、駿河国の
富士の高嶺のように、 心が燃え続けるだろうか？
巻11－2695
逢ふ縁を無み→よし→手段、手立て
するがなる ふじのたかねの もえつつかあらむ
★ かわいいあの子に会う手立てが無いので、駿河国の
富士の高嶺のように、 心が燃え続けるだろうか？
巻11－2695
逢ふ縁を無み→よし→手段、手立て
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★ あしひきの やまどりのをの ひとをこえ
ひとめみしこに こふべきものか
★ あしひきの山鳥の尾ではないけれど、一峯（を）越えて
一目見た子にこれほど恋してよいものなのか・・・
巻11－2694
あしひきの→枕詞
恋ふべきものか→ものか→反語
ひとめみしこに こふべきものか
★ あしひきの山鳥の尾ではないけれど、一峯（を）越えて
一目見た子にこれほど恋してよいものなのか・・・
巻11－2694
あしひきの→枕詞
恋ふべきものか→ものか→反語
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★ かくばかり こひつつあらずは
あさにけに いもがふむらむ つちにあらましを
★ こんなに恋焦がれてばかりいて、朝となく昼となく
妻が踏む土なら良いのに・・
巻11－2693
あさにけに いもがふむらむ つちにあらましを
★ こんなに恋焦がれてばかりいて、朝となく昼となく
妻が踏む土なら良いのに・・
巻11－2693
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★ ゆふこりの しもおきにけり
あさとでに いたくしふみて ひとにしらゆな
★ 夕べの内から降りていた霜が、すっかり置いたことです。
朝、戸を開けて出るときに強く踏んで人に知られないように・・
巻11－2692
夕凝りの霜→夕べの内から凍った霜
いたく→ひどく
いたくし→し→強意
あさとでに いたくしふみて ひとにしらゆな
★ 夕べの内から降りていた霜が、すっかり置いたことです。
朝、戸を開けて出るときに強く踏んで人に知られないように・・
巻11－2692
夕凝りの霜→夕べの内から凍った霜
いたく→ひどく
いたくし→し→強意
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★ かにかくに ものはおもはじ
あさつゆの わがみひとつは きみがまにまに
★ あれこれと迷うような思いはしない。朝露のように
はかないわが身一つはあなたのお心のままに・・・
巻11－2691
かにかくに→あれこれと、ああもこうも
あさつゆの わがみひとつは きみがまにまに
★ あれこれと迷うような思いはしない。朝露のように
はかないわが身一つはあなたのお心のままに・・・
巻11－2691
かにかくに→あれこれと、ああもこうも
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