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★ いもがため いのちのこせり かりこもの
おもひみだれて しぬべきものを
★ 妻の為に私は命を残している。
刈り取った薦のように、思い乱れて死ぬはずのものなのに。
巻11－2764
おもひみだれて しぬべきものを
★ 妻の為に私は命を残している。
刈り取った薦のように、思い乱れて死ぬはずのものなのに。
巻11－2764
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★ くれないの あさはののらに かるかやの
つかのあひだも わをわすらすな
★ 紅色が浅い、浅葉の野で刈るかやの一束ほどの、
つかの間も私をお忘れになるな
巻11－2763
・紅の→枕詞→紅色が浅いの意
つかのあひだも わをわすらすな
★ 紅色が浅い、浅葉の野で刈るかやの一束ほどの、
つかの間も私をお忘れになるな
巻11－2763
・紅の→枕詞→紅色が浅いの意
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★ あしかきの なかのにこぐさ にこやかに
われとえまして ひとにしらゆな
★ 葦垣の中に、生えている似児草
にこやかに私に向かって笑って、
他人に関係を知られないように
巻１１－2762
われとえまして ひとにしらゆな
★ 葦垣の中に、生えている似児草
にこやかに私に向かって笑って、
他人に関係を知られないように
巻１１－2762
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★ おくやまの いわもとすげの ねふかくも
思ほゆるかも わがわがおもひづまは
★ 奥山の 岩のもとに生えている菅の木の根が
深いように、心に深く思われるます。
わたしの思い妻は
巻11－2761
思ほゆるかも わがわがおもひづまは
★ 奥山の 岩のもとに生えている菅の木の根が
深いように、心に深く思われるます。
わたしの思い妻は
巻11－2761
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★ あしひきの やまさわゑぐを つみにゆかむ
ひだにもあはせ はははせむとも
★ あしひきの山の沢の 恵具を摘みに行く日だけでも
お逢いください。たとえ母がどんなにあなたを
責めようとも
巻11－2760
あしひきの→枕詞
恵具→えぐ→クロクワイ？
ひだにもあはせ はははせむとも
★ あしひきの山の沢の 恵具を摘みに行く日だけでも
お逢いください。たとえ母がどんなにあなたを
責めようとも
巻11－2760
あしひきの→枕詞
恵具→えぐ→クロクワイ？
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