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★ わたのそこ おきをふかめて おふるもの
もともいまこそ こひはすべなき
★ 海底に深くはえる藻のように、まさしく今こそ
恋はどうしようもなく切ないものです。
巻11－2781
もとも→まさに、まさしく
もともいまこそ こひはすべなき
★ 海底に深くはえる藻のように、まさしく今こそ
恋はどうしようもなく切ないものです。
巻11－2781
もとも→まさに、まさしく
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★ むらさきの なたかのうらの なびきもの
こころはいもに よりにしものを
★ 紫の名高の浦の靡き寄せる藻のように、私の心は
妻にすっかり寄り添ってしまった。
巻11－2780
紫の→枕詞→高貴で名高い色
こころはいもに よりにしものを
★ 紫の名高の浦の靡き寄せる藻のように、私の心は
妻にすっかり寄り添ってしまった。
巻11－2780
紫の→枕詞→高貴で名高い色
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★ うなはらの おくつなはのり うちなびき
こころもしのに おもほゆるかも
★ 海原の深い縄苔がうち靡くように、私の心も
ひたすらにあの人のことが思われることです
巻１１－2779
・しのに→ひたすらに
こころもしのに おもほゆるかも
★ 海原の深い縄苔がうち靡くように、私の心も
ひたすらにあの人のことが思われることです
巻１１－2779
・しのに→ひたすらに
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★ みなそこに おふるたまもの おひいでず
よしこのころは かくてかよはむ
★ 水底に生える美しい玉藻が、水面に出ないように
二人の関係も、ままよ、しばらくはこのまま
通おう。
巻11－2778
・よし→よしや、ままよ
・かくて、玉藻がか水面に出ないように、秘めた関係のままで
よしこのころは かくてかよはむ
★ 水底に生える美しい玉藻が、水面に出ないように
二人の関係も、ままよ、しばらくはこのまま
通おう。
巻11－2778
・よし→よしや、ままよ
・かくて、玉藻がか水面に出ないように、秘めた関係のままで
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★ たたみこも へだてあむかず かよはさば
みちのしばくさ おひざらましを
★ 畳にする薦莚を隔てを置きつつ、幾枚も重ねて縫い編む
その編む数ほども通っていらしたら、道の雑草も生えないでしょうに
巻11－2777
みちのしばくさ おひざらましを
★ 畳にする薦莚を隔てを置きつつ、幾枚も重ねて縫い編む
その編む数ほども通っていらしたら、道の雑草も生えないでしょうに
巻11－2777
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