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★ ふゆすぎて はるのきたれば
としつきは あらたなれども ひとはふりゆく
★ 冬が過ぎて、春が来たので、年月は新しくなるけれど
人は年老いて行くことです。
巻10－1884 旧りゆくことを嘆ける
としつきは あらたなれども ひとはふりゆく
★ 冬が過ぎて、春が来たので、年月は新しくなるけれど
人は年老いて行くことです。
巻10－1884 旧りゆくことを嘆ける
[1回]
★ ももしきの おほみやひとは いとまあれや
うめをかざして ここにつどへる
★ ももしきの大宮人は、暇があるのか、
梅を髪に挿してここに、集まっているなあ
巻10－1883
・ももしきの→枕詞
うめをかざして ここにつどへる
★ ももしきの大宮人は、暇があるのか、
梅を髪に挿してここに、集まっているなあ
巻10－1883
・ももしきの→枕詞
[1回]
★ はるののに こころのべむと おもふどち
こしけふのひは くれずもあらぬか
★ 春の野に 心の思いを晴らそうと、仲間同士で
来た今日の日は暮れないでいて欲しい
巻10－1882 野遊び
・思ふどち→親しい仲間同士
こしけふのひは くれずもあらぬか
★ 春の野に 心の思いを晴らそうと、仲間同士で
来た今日の日は暮れないでいて欲しい
巻10－1882 野遊び
・思ふどち→親しい仲間同士
[1回]
★ はるがすみ たつかすがのを ゆきかへり
われはあひみむ いやとしのはに
★ 春霞の立つ春日野を、行ったり帰ったり
しながら、私は、皆と合いましょう。
これからも、毎年のように・・・
巻10－1881 野遊び
・相見む→仲間同士互いにの意
・いや毎年に→いや→いよいよ、ますます
われはあひみむ いやとしのはに
★ 春霞の立つ春日野を、行ったり帰ったり
しながら、私は、皆と合いましょう。
これからも、毎年のように・・・
巻10－1881 野遊び
・相見む→仲間同士互いにの意
・いや毎年に→いや→いよいよ、ますます
[1回]
★ かすがのの あさぢがうへに おもふどち
あそぶけふのひ わすらえめやも
★ 春日野の、浅茅の上に、親しい仲間同士が
遊びを愉しむ今日の日を、どうして忘れることが出来るでしょう。
巻10－1880 野遊び
・ 思ふどち→親しく気の合う仲間同士
あそぶけふのひ わすらえめやも
★ 春日野の、浅茅の上に、親しい仲間同士が
遊びを愉しむ今日の日を、どうして忘れることが出来るでしょう。
巻10－1880 野遊び
・ 思ふどち→親しく気の合う仲間同士
[1回]