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★ おみなへし さくのにおふる しらつつじ
しらぬこともて いはれしわがせ
★ 女郎花の咲く野に生えている白つつじのようなわたし。
なのに関わりのないことで、恋の仲を噂されたあなたよ
巻10－1905
しらぬこともて いはれしわがせ
★ 女郎花の咲く野に生えている白つつじのようなわたし。
なのに関わりのないことで、恋の仲を噂されたあなたよ
巻10－1905
[0回]
★ うめのはな しだりやなぎに おりまじへ
はなにまつらば きみにあはむかも
★ 梅の花をしだり柳に折り混ぜて、花祭りに
供養したら、あの方に逢えるだろうか
巻10－1904
・神に恋の成就を祈願する例はあるが、仏に
念ずるのは珍しい
はなにまつらば きみにあはむかも
★ 梅の花をしだり柳に折り混ぜて、花祭りに
供養したら、あの方に逢えるだろうか
巻10－1904
・神に恋の成就を祈願する例はあるが、仏に
念ずるのは珍しい
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★ わがせこに わがこふらくは おくやまの
あしびのはなの いまさかりなり
★ あの方に私が恋をしているその思いは
奥山の馬酔木の木の花が、人知れずに
真っ盛りに咲いているようなものです
巻10－1903
・奥山の→人の立ち入れない聖域
・ 馬酔木の花→人知れず募る恋心を寓意
あしびのはなの いまさかりなり
★ あの方に私が恋をしているその思いは
奥山の馬酔木の木の花が、人知れずに
真っ盛りに咲いているようなものです
巻10－1903
・奥山の→人の立ち入れない聖域
・ 馬酔木の花→人知れず募る恋心を寓意
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★ ふじなみの さくはるののに
はふくずのした したよしこひば ひさしくもあらむ
★ 藤の花が咲く春の野に、延う葛のように、心の奥底で
思い続けていたら、恋の成就は遠いことだろう
巻10－1901
・下よし→心の下、心の奥底
はふくずのした したよしこひば ひさしくもあらむ
★ 藤の花が咲く春の野に、延う葛のように、心の奥底で
思い続けていたら、恋の成就は遠いことだろう
巻10－1901
・下よし→心の下、心の奥底
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★ うめのはな さきちるそのに われゆかむ
きみがつかひを かたまちがてり
★ 梅の花が咲き散る園に私は行こう。
あなたの使いをひたすらまちながら。
巻10－1900
・ 片待ちがてり→片→心は一方に傾斜するの意
→がてり→・・・しながら
きみがつかひを かたまちがてり
★ 梅の花が咲き散る園に私は行こう。
あなたの使いをひたすらまちながら。
巻10－1900
・ 片待ちがてり→片→心は一方に傾斜するの意
→がてり→・・・しながら
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