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★ はるくさの しげきわがこひ
おほうみの へにゆくなみの ちえにつもりぬ
★ 春の草が繁るように、次々と沸き起こる私の恋は
大海の岸辺に寄せる波のように、千重に積もり重なったことだ。
巻10－1920
・春草の→枕詞
おほうみの へにゆくなみの ちえにつもりぬ
★ 春の草が繁るように、次々と沸き起こる私の恋は
大海の岸辺に寄せる波のように、千重に積もり重なったことだ。
巻10－1920
・春草の→枕詞
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★ くにすらが はるなつむらむ しまののの
しばしばきみを おもふこのころ
★ 国栖たちが、春菜を摘んでいるであろう、司馬の野原で、
しばしばあなたのことを思うこの頃です。
巻10－1919
・ 国栖→吉野の山奥に住む土着の先住民
しばしばきみを おもふこのころ
★ 国栖たちが、春菜を摘んでいるであろう、司馬の野原で、
しばしばあなたのことを思うこの頃です。
巻10－1919
・ 国栖→吉野の山奥に住む土着の先住民
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★ うめのはな ちらすはるさめ いたくふる
たびにやきみが いほりせるらむ
★ 梅の花を散らす春雨が、ひどくと降っている。
旅先では あなたは仮の宿りをしていることだろうか？
巻10－1918
たびにやきみが いほりせるらむ
★ 梅の花を散らす春雨が、ひどくと降っている。
旅先では あなたは仮の宿りをしていることだろうか？
巻10－1918
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★ はるさめに ころもはいたく とほらめや
なぬかしふらば なぬかこじとや
★ 春雨ですもの。着物がはそんなにひどく濡れとおる
ことなど無いでしょう。もし、七日の間降るなら
七日来ないとでもいうのでしょうか
巻10－1917
なぬかしふらば なぬかこじとや
★ 春雨ですもの。着物がはそんなにひどく濡れとおる
ことなど無いでしょう。もし、七日の間降るなら
七日来ないとでもいうのでしょうか
巻10－1917
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★ いまさらに きみはいゆかじ
はるさめの こころをひとの しらずあらなくに
★ 今さらにあなたは帰っていかないでしょう。春雨が
こうして降る気持ちを 人は知らないというわけではないから
巻10－1916
はるさめの こころをひとの しらずあらなくに
★ 今さらにあなたは帰っていかないでしょう。春雨が
こうして降る気持ちを 人は知らないというわけではないから
巻10－1916
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