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★ あづさゆみ ひきつのへなる なのりその
はなさくまでに あはぬきみかも
★ 梓弓を引く引津のほとりの「なのりそ」の花が
咲くまでも、逢わないあなたよ
巻10－1930
・梓弓→枕詞
・なのりその花→ホンダワラ
はなさくまでに あはぬきみかも
★ 梓弓を引く引津のほとりの「なのりそ」の花が
咲くまでも、逢わないあなたよ
巻10－1930
・梓弓→枕詞
・なのりその花→ホンダワラ
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★ さのかたは みになりにしを
いまさらに はるさめふりて はなさかめやも
★ 狭野方は、実になってしまった。今さら 春雨が降って
花が咲くようなことがあるでしょうか？
巻10－1929
いまさらに はるさめふりて はなさかめやも
★ 狭野方は、実になってしまった。今さら 春雨が降って
花が咲くようなことがあるでしょうか？
巻10－1929
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★ さのかたは みにならずとも はなのみに
さきてみえこそ こひのなぐさに
★ 狭野方は実がならなくても、花だけでも咲いて欲しい。
恋心の慰めてとして
巻10－1928
さきてみえこそ こひのなぐさに
★ 狭野方は実がならなくても、花だけでも咲いて欲しい。
恋心の慰めてとして
巻10－1928
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★ いそのかみ ふるのかみすぎ かむびにし
われやさらさら こひにあひにける
★ 石上の布留の神杉のように、神々しく年老いた
私が、今さらにまた恋に出会ってしまったのだろうか？
巻10－1927
・神びにし→神ぶ→人間の俗性から隔てられた状態になること
・さらさら→今新たに、今さらに
われやさらさら こひにあひにける
★ 石上の布留の神杉のように、神々しく年老いた
私が、今さらにまた恋に出会ってしまったのだろうか？
巻10－1927
・神びにし→神ぶ→人間の俗性から隔てられた状態になること
・さらさら→今新たに、今さらに
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★ はるやまの あしびのはなの あしからぬ
きみにはしゑや よさゆともよし
★ 春山の、馬酔木の花のように、悪しからぬあなたになら
ええい、ままよ。人の噂になっても構わない
巻10－1926 問答
きみにはしゑや よさゆともよし
★ 春山の、馬酔木の花のように、悪しからぬあなたになら
ええい、ままよ。人の噂になっても構わない
巻10－1926 問答
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