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★ はるされば まづなくとりの うぐひすの
ことさきだてし きみをしまたむ
★ 春になると、真っ先に鳴く鳥の鶯のように
先に言葉を掛けたあなたをこそ、私は
お待ちいたします。
巻10－1935
・ 言先立てし→先にいうこと
ことさきだてし きみをしまたむ
★ 春になると、真っ先に鳴く鳥の鶯のように
先に言葉を掛けたあなたをこそ、私は
お待ちいたします。
巻10－1935
・ 言先立てし→先にいうこと
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★ あひおもはぬ いもをやもとな
すがのねの ながきはるひを おもひくらさむ
★ 思ってもくれないあの子を、甲斐もなく、菅の根のように
長い春の日を、思い暮らすのだろうか・・・
巻10－1934
・ 相思はぬ→自分をおもってはくれない
・ もとな→もとなし→わけもなく、むやみに、甲斐もなく
すがのねの ながきはるひを おもひくらさむ
★ 思ってもくれないあの子を、甲斐もなく、菅の根のように
長い春の日を、思い暮らすのだろうか・・・
巻10－1934
・ 相思はぬ→自分をおもってはくれない
・ もとな→もとなし→わけもなく、むやみに、甲斐もなく
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★ わぎもこに こひつつををれば
はるさめの それもしるごと やまずふりつつ
★ いとしいあの子を恋していると、春雨もそれを
知っているかのように、止まずに降り続いています。
巻10－1933
はるさめの それもしるごと やまずふりつつ
★ いとしいあの子を恋していると、春雨もそれを
知っているかのように、止まずに降り続いています。
巻10－1933
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★ はるさめの やまずふるふる わがこふる
ひとのめすらを あひみせなくに
★ 春雨が止むことなく降りつづいて、私の恋しいひとにも
逢わせないことです。
巻10－1932
・ 目を相見せる→ 逢わせる
ひとのめすらを あひみせなくに
★ 春雨が止むことなく降りつづいて、私の恋しいひとにも
逢わせないことです。
巻10－1932
・ 目を相見せる→ 逢わせる
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★ かわのうへの いつものはなの
いつもいつも きませわがせこ ときじけめやも
★ 川の水面に浮かぶ、いつ藻の花の、その名のように
いつもいつもおいでください。私の愛しいお方よ。
この時でなければ来てはいけないと、決められている
わけでもないのに
巻10－1931
いつもいつも きませわがせこ ときじけめやも
★ 川の水面に浮かぶ、いつ藻の花の、その名のように
いつもいつもおいでください。私の愛しいお方よ。
この時でなければ来てはいけないと、決められている
わけでもないのに
巻10－1931
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