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★ こふといへば うすきことなり
しかれども われはわすれじ こひはしぬとも
★ 恋というと、薄っぺらな世界です。けれども、
私はこの恋を忘れません。たとえ、恋をして
死ぬようなことがあっても・・・
巻12－2939
・ 薄きことなり→実意のない、通り一遍の言葉に聞こえる
しかれども われはわすれじ こひはしぬとも
★ 恋というと、薄っぺらな世界です。けれども、
私はこの恋を忘れません。たとえ、恋をして
死ぬようなことがあっても・・・
巻12－2939
・ 薄きことなり→実意のない、通り一遍の言葉に聞こえる
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★ ひとごとを しげみこちたみ
わがせこを みにはみれども あふよしもなし
★ 人の噂が激しくて、私のいとしの君を、目で
見ることは出来ても、逢う手段も無いのです
巻12－2938
わがせこを みにはみれども あふよしもなし
★ 人の噂が激しくて、私のいとしの君を、目で
見ることは出来ても、逢う手段も無いのです
巻12－2938
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★ いまはあは しなむよわがせ
こひすれば ひとよひとひも やすけくもなし
★ 今は私は死んでしまうよ。わが背の君よ。
恋をすれば一夜一日とても、心は安らかでは無いから・・・
巻12－2936
こひすれば ひとよひとひも やすけくもなし
★ 今は私は死んでしまうよ。わが背の君よ。
恋をすれば一夜一日とても、心は安らかでは無いから・・・
巻12－2936
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★ あらたまの としのをながく
いつまでか わがこひをらむ いのちしらずに
★ あらたまの 年の長く、いつまで私は、
恋しているのだろうか？命のほどもわからぬままに・・・
巻12－2935
・ あらたまの→枕詞
・～の緒→長く続くものの事
いつまでか わがこひをらむ いのちしらずに
★ あらたまの 年の長く、いつまで私は、
恋しているのだろうか？命のほどもわからぬままに・・・
巻12－2935
・ あらたまの→枕詞
・～の緒→長く続くものの事
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★ あぢさはふ めはあかざらぬ たづさはり
こととはなくも くるしかりけり
★ 味さわう目では、十分お逢いしないわけではないけれど、
やはり手を取り合って、言葉をかけてくれないのは
辛いことだ
巻12－2934
・味さはふ→枕詞→あじ鴨を遮り捕らえる網の目の意
・携はり→携わる→手を取り合い、睦みあう
こととはなくも くるしかりけり
★ 味さわう目では、十分お逢いしないわけではないけれど、
やはり手を取り合って、言葉をかけてくれないのは
辛いことだ
巻12－2934
・味さはふ→枕詞→あじ鴨を遮り捕らえる網の目の意
・携はり→携わる→手を取り合い、睦みあう
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