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★ かくこひむ ものとしりせば ゆふへおきて
あさはけぬる きりにあらましを
★ このように恋は苦しいものと知っていたなら
夕べに置いて、朝には消えてしまう霧に
なってしまいたい
巻12－3038
あさはけぬる きりにあらましを
★ このように恋は苦しいものと知っていたなら
夕べに置いて、朝には消えてしまう霧に
なってしまいたい
巻12－3038
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★ きりめやま ゆききのみちの あさがすみ
ほのかにだにや いもにあはざらむ
★ 殺目山の、人の行き来する道に立つ朝霧の
ように、ぼんやりとだけでも妻に逢わないだろうか？
巻12－3037
ほのかにだにや いもにあはざらむ
★ 殺目山の、人の行き来する道に立つ朝霧の
ように、ぼんやりとだけでも妻に逢わないだろうか？
巻12－3037
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★ おもひいづる ときはすべなみ さほやまに
たつあまぎりの けぬべくおもほゆ
★ あなたのことを、思い出すときは、どうする事もできず
佐保山に立つ雨霧のように、消え入りそうに思われます
巻12－3036
たつあまぎりの けぬべくおもほゆ
★ あなたのことを、思い出すときは、どうする事もできず
佐保山に立つ雨霧のように、消え入りそうに思われます
巻12－3036
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★ あかときの あさぎりごもり かへらばに
なにしかこひの いろにいでにける
★ 夜明けの霧に隠れるように、心の中だけで
恋していながら、どうして恋は色にでてしまったのだろう
巻12－3035
なにしかこひの いろにいでにける
★ 夜明けの霧に隠れるように、心の中だけで
恋していながら、どうして恋は色にでてしまったのだろう
巻12－3035
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★ わぎもこに こひすべなかり
むねをあつみ あさどあくれば みゆるきりかも
★ いとしいあの子に、恋してどうする手立てもなく、
胸を熱くして、朝、戸を開ければ見える霧です
巻12－3034
むねをあつみ あさどあくれば みゆるきりかも
★ いとしいあの子に、恋してどうする手立てもなく、
胸を熱くして、朝、戸を開ければ見える霧です
巻12－3034
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