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★ いもがあたり しげきかりがねに ゆうぎりに
きなきてすぎぬ すべなきまでに
★ 妻の家あたりに、しきりに鳴く雁が、夕霧の中に
鳴き過ぎてていった。恋心がすべなきほどに
巻9－1702 柿本人麻呂歌集
きなきてすぎぬ すべなきまでに
★ 妻の家あたりに、しきりに鳴く雁が、夕霧の中に
鳴き過ぎてていった。恋心がすべなきほどに
巻9－1702 柿本人麻呂歌集
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★ さよなかと よはふけぬらし
かりがねの きこゆるそらに つきわたりみゆ
★ もはや真夜中と、夜もふけてしまったらしい。雁が音
鳴き声の聞える空に月が渡り傾くのがみえます
巻9－1701 柿本人麻呂歌集
かりがねの きこゆるそらに つきわたりみゆ
★ もはや真夜中と、夜もふけてしまったらしい。雁が音
鳴き声の聞える空に月が渡り傾くのがみえます
巻9－1701 柿本人麻呂歌集
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★ あきかぜに やまぶきのせの なるなへに
あまくもかける かりにあへるかも
★ 秋風に山吹の瀬音が高鳴るとともに
天雲を飛び翔ける雁に出逢ったことです
巻9－1700 柿本人麻呂
あまくもかける かりにあへるかも
★ 秋風に山吹の瀬音が高鳴るとともに
天雲を飛び翔ける雁に出逢ったことです
巻9－1700 柿本人麻呂
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★ おほくらの いちえとよむなり いめひとの
ふしみがたゐに かりわたるらし
★ 巨椋の池の入江に鳴き声がひびいているようだ。
射目人が伏す伏見の田に雁が渡って来ているらしい
巻9－1699 柿本人麻呂歌集
ふしみがたゐに かりわたるらし
★ 巨椋の池の入江に鳴き声がひびいているようだ。
射目人が伏す伏見の田に雁が渡って来ているらしい
巻9－1699 柿本人麻呂歌集
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★ あぶりほす ひともあれやと いへびとの
はるさめすらを まつかひする
★ どうしてあぶり乾か人もあろうか。だのに
家の妻は春雨さえも間の使いだとして、私を濡らすことよ
巻9-1698 柿本人麻呂歌集
はるさめすらを まつかひする
★ どうしてあぶり乾か人もあろうか。だのに
家の妻は春雨さえも間の使いだとして、私を濡らすことよ
巻9-1698 柿本人麻呂歌集
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