忍者ブログ
万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
[541]  [542]  [543]  [544]  [545]  [546]  [547]  [548]  [549]  [550]  [551
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

PR
★ 白雲の 龍田の山を 夕暮れに うち越え行けば

  滝の上の 桜の花は 咲きたるは 散り過ぎにけり

  含めるは 咲き継ぎぬべし こちごちの 花の盛りに

  見さずとも 君がみ行きは 今にしあるべし


★ しらくもの たつたのやまを ゆふぐれに うちこえゆけば

  たきのうへの さくらのはなは さきたるは こちごちの

  はなのさかりに みさずとも きみがみゆきは いまにしあるべし


★ 白雲のたつ龍田の山を夕暮れに越えて行くと、激流のほとりの桜の花は

  すでに開いた花が散り終わったようです。まだつぼみのものは もうすぐ

  咲きつぎそうになっています。あちらこちらも 花盛りといふではないけれども

  あなたの御旅行は まさに いまふさわしいにちがいない

     巻9-1749     高橋虫麻呂

拍手[0回]

★ わがゆきは なぬかはすぎじ たつたひこ

   ゆめこのはなを かぜになちらし

★ われわれの旅は七日以上ににはなるまい。

  だから龍田彦よ、けっして この花を散らすな

    巻9-1748  高橋虫麻呂

拍手[0回]

★ 白雲の 龍田の山の 滝の上の おぐらの嶺に

  咲きををる 桜の花は 山高み 風し止まねば

  春雨の 継ぎてし降れば 秀つ枝は 散り過ぎにけり

  下枝も 残れる花は しましくは 散り乱れそ

  草枕 旅行く君が 還り来るまで

★ しらくもの たつたのやまの たきのうへの をぐらのみねに

  さきををる さくらのはなは やまたかみ かぜしやまねば

  はるさめの つぎてしまえば ほつえだは ちりすぎにけり

  しづえに のこれるはなは しましくは ちりなみだれそ

  くさまくら たびゆくみちが かへりくるまで

★ 白雲の 龍田の山の 急流のほとりの をぐらの嶺に

  枝をたわめて 咲く桜の花が 山が高いので 風がしきりに

  吹くからは 春雨がたえず降るから 上の方の枝は すでに

  散り果ててしまったことだ。下の方の枝に 残っている花は

  暫くの間は乱れちってくれるな。草を枕に旅行く方が 

  帰ってまでです。

      巻9ー1747  高橋虫麻呂

拍手[0回]

★ とほづまに たかにありせば しらずとも

  たずなのはまの たずねきなまし

★ 遠い妻が多珂にいるとしたら、道は知らぬ土地だとしても

  手綱の浜のように尋ねて来るだろうよ

   巻9-1746    高橋虫麻呂

拍手[0回]

★ みつくりの ながにむかへる さらしゐの

    たえずかよはむ そこにつまもが

★ 三栗の中、那賀に向かって 流れ出る曝井のように

  そこに通って愛しい女がいつもいてほしい

     巻9-1745  高橋虫麻呂

拍手[0回]

カレンダー
07 2025/08 09
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
ブログ内検索
プロフィール
HN:
辻友子
性別:
女性
自己紹介:
万葉を歌う歌手、辻友子のブログ。くわしくはホームページを!
Copyright © 万葉歌手辻友子 All Rights Reserved.
Designed by 10p
Powered by Ninja Blog

忍者ブログ [PR]