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万葉歌手、辻友子のブログへようこそ! http://tomoko.ciao.jp
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★ きみなくは なぞみよそおふ くしげなる

   つまげのをぐしを  とらむとはおもはず

★ あなたがおられずして どうしてくしげげなる

  大切にしまう黄楊の櫛は当時珍重されました

     巻9-1777  播磨娘子

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★ たゆらきの やまのみねのへを さくらばな

  さかむはるへは きみはしのはむ

★ 絶等寸山の嶺の上の桜花よ やがて咲くだろう

  春のころは、あなたをお慕いすることだろう

    巻9-1776   播磨娘子

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★ たゆらきの やまのをの さくらばな

   はるべはきみし きみしおもはむ

★ 絶等寸の山の上の桜花よ、やがて咲く

  だろう春のころは あなたをお慕いすることだろう

      巻9-1776  播磨娘子

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★ 牡牛の 三宅の潟に さし向ふ 鹿島の埼に

  さ丹塗の小船を設け  玉まきの 小楫繁貫き

  夕潮の 満ちのみのとどみに 御船子を 率ひ立たてて

  夕潮の 満ちのとどみに 御船出でなば 浜も狭に

  後れ並み居て 反側び 恋ひかも居らむ 足ずりし

  ねのみや泣くかむ 海上は その律を指して 君が漕ぎ行かば

★ ことひうしを みやけのかたに さしむかふ かしまのさきに

  さにぬりの をぶねまけ たままきの をかぢしじぬき

  ゆふしおの みちのとどみに  みなふこに あどもひたてて

  よびたてて みふねいでば はかもせに おくれなみゐて

  こいまろび  こいまろび  こひかもをらむ あしずりし

  なのみやなかむ うなかみの そのつをさして きみがこぎゆかば

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★ いのちをし まさきもがも なほりやま

   いしふみならし  きみがこえまたきむ


★ 命をこそ大切に、無事でいてほしい。名欲山は

  岩を踏みわけて、 くり返しやって来よう

    巻9-1779  藤井連

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